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軽い、静か、長時間駆動がそろったThinkPad X13 Gen 6をレビュー

今回はThinkPad X13 Gen 6のレビューです【貸出機材提供:Lenovo】

ThinkPad X13 Gen 6は2025年6月発売のノートPC。

  • 1.0kgを切る軽さ
  • 基本的にはビジネスユースの性能
  • 長時間バッテリー

という特徴があります。

伝統のX13シリーズが1.0kを切る軽さになり、持ち歩き用のビジネスPCとしてさらに進化しました。

キーボードのCtrlキーとFnキーも一般的な配列に変更されました。

ただ良い事ばかりでもありません。

新モデルのThinkPad X13の良い点と悪い点を冷静にレビューしましたのでぜひ参考にしてください。

レビュー機のスペック

・OS: Windows 11 Home 64bit
・CPU: Core Ultra 5 225U
・メモリ: 16GB オンボード
・内蔵グラフィックス: Intel Graphics (4コア)
・SSD: 512GB
・ディスプレイ: 13.3インチ 1920x1200、100%sRGB
・内蔵カメラ: 500万画素、IR対応、プライバシーシャッター
・生体認証: 顔認証あり、指紋認証なし
・USBポート: Thunderbolt 4 x2、USB-A x1
・インターフェイス: HDMI、ヘッドフォン
・電源アダプター: 65W
・バッテリー: 54.7Wh
・Wi-Fi: Wi-Fi 6E対応
・重量: 986g

レビュー機はCore Ultra 5 225Uにメモリ16GBの構成。

7月8日時点での価格は17.3万円(税込、送料込)です。

バッテリーは41Whと54.7Whの2つの選択肢が用意されていますが、レビュー機は54.7Whでした。

バッテリーを積むと重量は986g(実測)となります。一般には「933g」という数字が大きく宣伝されていますが、それは41Whのバッテリーを積んだ場合の重量です。

軽さをとるか、バッテリーもちをとるかが1つ判断の分かれるところです。

※価格の最新情報はLenovoのオンラインストアで確認してください。

デザイン、ディスプレイ

筐体カラーはカラーはお馴染みの黒。

ThinkPadはマットな質感なので、指紋が目立ってしまうという印象がありますが、2024年くらいからそれがかなり改善されています。本機もその流れを踏襲しています。

重さは実測で986g

さきほど言ったように、バッテリーが54.7Whなので最小構成の933gよりは重いです。

しかし1.0kgを切っているので片手で軽々と扱える軽さです。毎日持ち歩くのも苦にならないでしょう。ボディもThinkPadらしく頑丈な作りです。

ディスプレイは

・IPS 液晶、非光沢
・1920×1200
・縦横比16:10
・輝度(明るさ) 400nit
・色域 sRGBカバー率100%
・リフレッシュレート 60Hz

です。

明るさと色の鮮やかさはまずまずです。

2025年全体では平均レベル。解像度もFHD相当ですし、色の鮮やか、コントラストもトップレベルよりは少し下がります。

上はDELL Inspiron 14 (2023)との比較

2年前の6万円台のPCと比較すると、本機の方が発色がいいです。ただ写真で見るとそこまで大きな差はわかりません。2025年の15万超えのPCの中では平均以下ですが、液晶が非光沢タイプなので映り込みが少ないのは良い点です。

良い: 1.0kgを切る軽さ
微妙: ディスプレイは平均的、価格的にはもう1つ

ベンチマーク

CPUはインテルのCore Ultra 5 225Uです。

PassMarkのベンチマークテストを実施したところ、

シングルスレッド: 3809
マルチスレッド: 17815

という結果でした。

期待よりも少し下のスコアです。

2025年の中では「中の中」といったところでしょう。

マルチスレッド性能はそこまで高くありませんが、シングルスレッド性能はまずまずの高さです。

PCMark 10

PCMark 10はリアルなアプリを使用したベンチマークソフト。その中で画像編集、動画編集、レンダリング作業の快適度をスコアとして並べると以下のようになります(表の右端の値)

先代のThinkPad X13 Gen 5のスコアが6459
本機はそこから約9%アップして7042というスコアになりました。

クリエイティブワークをおこなうには少し物足りない性能です。

AIによる画像処理 (Photoshop)

Photoshopのノイズ除去はフォトグラファーがよく使うPhotoshopの新機能です。この処理にかかる時間を計測しました。

こちらも遅めです。先代のThinkPad X13 Gen 5よりはだいぶ良くなっているものの、2024年以降のクリエイターPCと比較すると遅いです。

Davinci Resolveで動画編集

動画編集ソフトのDavinci Resolveで180秒の動画をyoutube用に書き出すのにかかった時間を計測してみました。

書き出しは予想以上に健闘しています。
2023~2024年のビジネス用PCよりは明らかに速いです。

ゲーム性能

中量級ゲームのFF 14 黄金のレガシー(2024年発売)の結果は以下のとおり。

1920×1080 標準品質(ノートPC)という条件では「設定変更を推奨」という結果で平均フレームレートは26fpsでした。

ゲームはかなり苦しいです。Core Ultra 5 225Uの内蔵グラフィックスはIntel Graphics (4コア)で性能は高くありません。

以上のことをわかりやすくまとめると

○ネット、動画鑑賞
○オフィス系ソフトで事務作業
△画像編集
△動画編集
×ゲーム

という快適度になります。

良い: ビジネス利用までなら問題ない性能
悪い: 画像編集以上になると苦戦する

キーボードの配列と打鍵感

キーピッチ(キーの間隔)は18.5mm、キーストローク(深さ)は1.3mmです。

右サイドのキーが少し小さくなっていますが、全体的なキー配列は良好です。

電源ボタンはちゃんと独立した場所に配置されています。

CtrlキーとFnキーの位置も、普通のノートパソコンの配置になりました。昔からのThinkPadファンは逆に慣れが必要になってきますが、全体を考えればいいことだと思います。

一段下がった矢印キー。PgUpとPgDnが独立しているのもグッドです。

打鍵感は普通です。
ストロークは以前よりも浅め。ここ数年のモデルで慣れてきた人なら違和感はなく使えるはずです。ただこのレベルの打鍵感なら他の機種と比較したときの優位性はないと思います。

中央のトラックポイント(赤ポチ)の操作性は良好です。
ボディが軽量化したことによる影響はほとんどないと思いました。

良い: キーの形状
良い: CtrlキーとFnキーが入れ替わった
良い: トラックポイントの操作性
微妙: 打鍵感は普通

インターフェイス

USBポートはUSB-Cが2つとUSB-Aが1つ。

USB-CはThunderbolt 4です。

・転送速度 40Gbps
・PD対応(モバイルバッテリーから充電OK)
・映像出力可能

と全部OKの万能ポートです。

あとはHDMIとヘッドフォンジャックが付いています。SDカードスロットはありません。

13.3インチノートのインターフェイスとしては平均的です。

良い: Thunderbolt 4が2つ

バッテリー、駆動音

バッテリー容量は54.7Whです。 
以下の条件でテストしてみました。

・画面の明るさをMAX (400nit)
・wifi環境
・youtube動画を流しっ放し

結果は約9.0時間。

バッテリーライフはまずまず優秀です。

ファン音(駆動音)も静かです。

負荷時の音圧は32デシベルでした。

薄型ノートの平均は35~45デシベル
本機はそれよりも静かです。

・長時間バッテリー
・とても静か

評価まとめ

悪い点
・Core Ultra 5 225Uはビジネス利用まで
・ディスプレイがFHD液晶のみ

良い点
・1.0kgを切る軽さ
・キー配列がきれい
・長めのバッテリーライフ
・とても静か

性能は抑えめですが、その分、静かでバッテリーも長持ちするPCです。2024年のThinkPad X13 Gen 5からの流れを踏襲しつつ、1.0kgを切る軽量化を実現させたのがGen 6です。

カスタマイズの自由度は高く、CPUを上位のCore Ultra 7 255Hにアップグレードすることも可能です。ただそうすると、静音性やバッテリーライフにはマイナスの影響を与えるかもしれません。

性能、バッテリー、静音性、軽さ、どれを重視するによってベストな構成は変わります。

ビジネス利用であれば、レビュー機のような構成

・CPUはCore Ultra 5 225U
・バッテリーを54.7Whに

にしておくことをおすすめします。

性能重視であれば、

・CPUはCore Ultra 7 255H
・メモリは32GB

までアップグレード可能です。

しかしディスプレイの選択肢がFHDしかないのが残念です(7月時点)

やはり本機は基本ビジネス利用を想定した機種だと言えます。

Lenovoストア ThinkPad X13 Gen 6

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