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Core Ultra 9 285H搭載のYoga Pro 7i Gen 10をレビュー

今回はYoga Pro 7i Gen 10のレビューです【貸出機材提供:Lenovo】

Yoga Pro 7i Gen 10は2025年3月発売のノートPC。

  • CPUはインテルの最新Core Ultra 7 200Hシリーズ
  • 重量は1.54kg(ちょっと重め)
  • 19.0万で買えるコスパの良さ

という特徴があります。

結論から言うと、クリエイター向けPCとして高く評価しました。

Yogaシリーズは名前が似ている機種が多いので混同しないでください。「Pro」が付いている本機は、Yogaシリーズの中でも最も高性能なPCです。

レビュー機のスペック

・OS: Windows 11 Home 64bit
・CPU: Core Ultra 9 285H
・メモリ: 32GB オンボード
・内蔵グラフィックス: Intel Arc 140T
・SSD: 1TB
・ディスプレイ: 14.5インチ 3000x1872 有機EL
・内蔵カメラ: 500万画素、IR対応、プライバシーシャッター
・生体認証: 顔認証あり、指紋認証なし
・USBポート: Thunderbolt 4 x2、USB-A x2
・インターフェイス: SDカード、HDMI、ヘッドフォン
・電源アダプター: 100W
・Wi-Fi: Wi-Fi 7対応
・重量: 1.54kg

レビュー機はCore Ultra 9 285Hに3Kの有機ELを搭載したモデル

2025年5月時点で21.9万円(税込、送料込)です。

CPUのランクを1つ落としてCore Ultra 7 255Hにすると19.0万円(税込、送料込)と20万を切ります。

最新のCPUにメモリは32GBということを考えれば、コスパはかなり良いと思います。

※価格の最新情報はLenovoのオンラインストアで確認してください。

デザイン、ディスプレイ

筐体カラーはグレー

無難なデザインですが、ボディは金属製でしっかりとした作り。指紋も目立ちません。

重さは実測で1.54kg 公称値と同じでした。

14インチだと1.0kg~1.3kgぐらいが平均的です。
本機はちょっと重めなので持ち歩きには向きません。

ディスプレイは

・有機EL
・3000×1876
・縦横比16:10
・輝度(明るさ) 500nit
・色域 sRGBカバー率100%
・リフレッシュレート120Hz

です。

発色が良く、それでいて反射も抑えられていて見やすいディスプレイです。

下はDELL Inspiron 14 (2023)との比較

10万以下のPCと比べると、色の鮮やかさ、色の正確性が段違いに良いです。

本機は工場出荷時にカラーキャリブレーションされているので色差もとても正確です。(ΔE < 1)

正確な色にこだわる人、ハイアマチュア~プロ向けの仕様です。

良い: 3Kの高精細なディスプレイ
良い: 色が鮮やかで素直な発色
悪い: 1.54kgとちょっと重い

ベンチマーク

CPUはインテルのCore Ultra 9 285H

PassMarkのベンチマークテストを実施したところ、

シングルスレッド: 4386
マルチスレッド: 37277

という結果でした。

期待よりも高いスコアで優秀です。

Ryzen AI 9 HX 370よりも高いスコアが出ています。

PCMark 10

PCMark 10はリアルなアプリを使用したベンチマークで、一般的な利用、ビジネス利用、デジタルコンテンツ制作の3種類の作業の快適さを計測するベンチマークソフトです。その結果は以下のとおりです。

ここで注目したのはデジタルコンテンツ制作のスコア

CPU GPU Digital Contents Creation
Yoga Pro 7i Gen 10 Core Ultra 9 285H Intel Arc 140T 12126
Yoga Pro 7 Gen 9 Ryzen AI 9 365 Radeon 880M 10677
OmniBook Flip 14-fh Core Ultra 7 258V Intel Arc 140V 9222
IdeaPad Pro 5i Gen 9 Core Ultra 7 155H Intel Arc 9132
Yoga 7 2-in-1 Gen9 Ryzen 7 8840HS Radeon 780M 9036
ThinkPad X1 Carbon A.E Core Ultra 7 258V Intel Arc 140V 8575
Pavilion Aero 13-bg Ryzen 7 8840U Radeon 780M 8153

当サイトでレビューしたノートPCでは過去最高のスコアが出ました。

クリエイティブワークの総合力は非常に高いです。

AIによる画像処理 (Photoshop)

Photoshopのノイズ除去はフォトグラファーがよく使うPhotoshopの新機能です。この処理にかかる時間を計測しました。

機種 CPU グラフィックス タイム (秒)
OmniBook Flip 14-fh Core Ultra 7 258V Intel Arc 140V 36
Yoga Pro 7 Gen 9 Ryzen AI 9 365 Radeon 880M 38
Yoga 7 2-in1 Gen9 Ryzen 7 8840HS Radeon 780M 58
Yoga Pro 7i Gen 10 Core Ultra 9 285H Intel Arc 140T 96
IdeaPad Pro 5i Gen9 Core Ultra 7 155H Intel Arc 103
Pavilion Aero 13-bg Ryzen 7 8840U Radeon 780M 111

こちらは平凡なタイムです。

Core Ultra 9 285HのAI性能(NPU)は13TOPSとそんなに高くありません。ただこのノイズ除去作業はiGPU(内蔵グラフィックス)で対応するはずなのでもっと速いタイムでもいいはずです。

詳細な原因はわかりません。今後何らかのアップグレードで改善される可能性もあります。

Davinci Resolveで動画編集

動画編集ソフトのDavinci Resolveで180秒の動画をyoutube用に書き出すのにかかった時間を計測してみました。

機種 CPU タイム (秒)
Yoga Pro 7i Gen10 Core Ultra 9 285H 20
OmniBook Flip 14-fh Core Ultra 7 258V 26
Yoga Pro 7 Gen 9 Ryzen AI 9 365 26
Pavilion Aero 13-bg Ryzen 7 8840U 39
IdeaPad Pro 5i Gen9 Core Ultra 7 155H 39
Yoga 7 2-in1 Gen9 Ryzen 7 8840HS 49

こちらは最速タイムでした。

書き出しにはマルチスレッド性能が効くことがわかります。

ゲーム性能

中量級ゲームのFF 14 黄金のレガシー(2024年発売)の結果は以下のとおり。

機種 CPU グラフィックス fps
Yoga Pro 7i Gen10 Core Ultra 9 285H Intel Arc 140T 61fps
OmniBook Flip 14-fh Core Ultra 7 258V Intel Arc 140V 58fps
IdeaPad Pro 5i Gen9 Core Ultra 7 155H Intel Arc 58fps
Yoga Pro 7 Gen 9 Ryzen AI 9 365 Radeon 880M 55fps
Pavilion Aero 13-bg Ryzen 7 8840U Radeon 780M 42fps
Yoga 7 2-in-1 Gen9 Ryzen 7 8840HS Radeon 780M 40fps

1920×1080 標準品質(ノートPC)という条件でスコアは8883、「快適」という結果で平均フレームレートは61fpsでした。

内蔵グラフィックスの中では過去最高の結果ですが、他と比較したときにそこまで優位性はないかなという感じです。

2025年発売のモンハンワイルズのベンチマークは以下のとおり

FHD、グラフィックプリセットは最低ランクという条件ですが、それでも40fps程度しか出ません。

重量級のゲームは難しいです。

3DMark FireStrikeのベンチマークは以下のとおり

スコアは10599、内蔵グラフィックスのIntel Arc 140Tの性能が優秀であることが確認できます。

以上のことをわかりやすくまとめると

○ネット、動画鑑賞
○オフィス系ソフトで事務作業
○画像編集
〇動画編集
△ゲーム

という快適度になります。

良い: マルチスレッド性能が高いので動画の書き出しは速い
良い: グラフィックスの性能が良く、中量級のゲームまで楽しめる
悪い: AIを利用したノイズ除去はあまり速くない

キーボードの配列と打鍵感

キーピッチ(キーの間隔)は19mm、キーストローク(深さ)は1.5mmです。

EnterキーとBackspaceキーが横とくっついた配列。海外メーカーの配列は大体こんな感じなのでもう慣れてしまってる人も多いかもしれません。

ストロークは深め。2年くらい前のYogaは軽めでパチパチという打鍵感でしたが、本機はちょっと深めになっています。

電源ボタンはボディの側面に配置されています。

正面からは位置が見えないのでボタンを押すときにちょっと不便に感じます。

微妙: キーの形状
微妙: 電源ボタンはキーボード面にあった方がいい

インターフェイス

USBポートはUSB-Cが2つとUSB-Aが2つ。

USB-CはThunderbolt 4です、

・転送速度 40Gbps
・PD対応(モバイルバッテリーから充電OK)
・映像出力可能

と全部OKの万能ポートです。

HDMIとヘッドフォンジャック、SDカードスロットも付いています。

デジカメ用のフルサイズSDカードスロットがあるのが一番の特徴です。

大きなデジカメとノートPCを直接コードで繋げようとすると場所をとります。そんなときにSDカードスロットがあると、データの取り込みが非常に快適です。

良い: フルサイズのSDカードスロット
良い: USB-Cが2つ、USB-Aも2つ

バッテリー、駆動音、熱など

バッテリー容量は84Whです。 
以下の条件でテストしてみました。

・画面の明るさをMAX (500nit)
・wifi環境
・youtube動画を流しっ放し

結果は約7.0時間。

OmniBook Flip 14-fh 12.0時間
Yoga Pro 7 Gen 9 9.0時間
ThinkPad X13 Gen 5 8.0時間
Yoga Pro 7i Gen 10 7.0時間
IdeaPad Pro 5i Gen9 7.0時間
Pavilion Aero 13-bg 6.0時間

バッテリーライフは平均的です。本機は大容量のバッテリーで本体重量が重くなっています。その割にはバッテリーのもちは良くないです。

ファン音(駆動音)もそれなりにします。

負荷時の音圧は48デシベルでした。

薄型ノートの平均は35~45デシベルなのでそれよりも少し大きいです。

2024年後半に出たCore Ultra 7 258Vがとても静かだったのでそれとの差はどうしても感じてしまいます。

微妙: バッテリーライフは普通
微妙: ファン音はそれなりに大きい

評価まとめ

デザイン ☆☆☆☆
キーボード・タッチパッド ☆☆☆☆
ディスプレイ ☆☆☆☆☆
性能、処理速度 ☆☆☆☆
インターフェイス ☆☆☆☆☆
バッテリー、音 ☆☆☆
コスパ ☆☆☆☆

悪い点
・1.54kgとやや重い
・ファン音がちょっと大きい

良い点
・高精細で発色の良いディスプレイ
・動画編集が快適
・軽くゲームも楽しめる
・SDカードスロット付き

クリエイター向けPCとして良い条件がそろっています。特に性能とディスプレイは素晴らしいです。

Core Ultra 9 285HやCore Ultra 7 255Hは、2024年後期に出たCore Ultra 7 258Vのように

・静かでパフォーマンスもしっかり

というタイプではないです。

傾向としては2024年前期のCore Ultra 7 155Hと似ており、

・それなりに音や熱が出るけど、パフォーマンスも高い

というCPUと言えます。

筆者としては、258Vのバランスも捨てがたい気がしました。

しかし258V搭載のYoga Slim 7i Gen 9(2024年発売)は25万と本機よりも高額です。

Yoga Pro 7i Gen 10は上位モデルでも21.9万(税込、送料込)
下位のCore Ultra 7 255Hだと19.0万(税込、送料込)で買えます。

コスパという意味では、断然本機の方が優れています。

気になるファン音も、ゲーミングノートよりは静かですし、音が出るのは負荷がかかったときのみなので、そこまで気にしなくてもいいかなと思います。

Lenovoストア Yoga Pro 7i Gen 10

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