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【将棋】電王戦合議制マッチ。人類を終わらせにきたコンピューターの一手

2016年の大晦日に開催された将棋の電王戦合議制マッチ。

プロ棋士は、森下卓、稲葉陽、斎藤慎太郎というメンツ。
3人で合議して指し手を決めます。

対するコンピューターはPONANZA、nozomi、大樹の枝 の多数決で指し手を決定します。
多数決で決まらない場合は、PONANZAの指し手を採用します。

局面は後手のコンピューターチームが8筋突破をねらっている場面。

ここでプロ棋士チームは悩んだ挙句、89飛を選択。

87成桂を受けた自然な一手に見えました。

しかしここでコンピューターは誰もが予想だにしない一手を放ちます。

86香!

最初に候補として挙げたのはPONANZAでした。それを見た稲葉八段は思わず頭を抱えてのけぞりました。

なんという一手。
解説の野月七段は「人類を終わらせにきた一手」と評しました。

同歩と取ると、相手も同歩を取り返され、以下86同銀、88歩、99飛、87成桂となり8筋が完全に突破されてしまいます。

プロ棋士チームは長考し、75歩と指し、7筋からの逆襲にかけることにしましたが、すでに形勢は苦しい場面です。

数手進んだ場面。

コンピューターチームが78銀と打ったところ。

ここで先手は飛車を逃げてられないと、73歩成 同金 79香と勝負手を放ちます。

これで89銀と飛車を取るのは73香成で危険。
さてコンピューターどうする?

77成桂!

コンピューターの一手はまたしてもプロを上回りました。

こうして79の香車の筋を止めておけば安心です。

さらに77同銀と取った場面。

ここでPONANZAの候補手は87歩成りでした。

78香なら77と、同香、89飛成で勝勢です。

この87歩成りは他のコンピューター2つが89銀成を候補に挙げたため、多数決により却下されました。もし実現していれば、プロにさらなる精神的ダメージを与える一手になったはずです。

実戦は89銀成以下、後手が危なげなく寄せ切りました。

コンピューター強さばかりが光った一戦でした。

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