最近では羽生さんの66銀(vs. 渡辺王座)とかが驚愕の一手として有名ですが、ああいった手は指されるとパッと一瞬で理解できるんですよね。有段者にとってはけっこう理解しやすい一手ですし、もし仮にあの場面が次の一手として出題されたとすれば正解率はそんなに低くないはずです。
もちろんあれを実戦で思いつくレベルと次の一手で出題されてようやく解けるレベルでは雲泥の差があることは確かなのですが、それでも66銀というような手はアマチュアでも見えやすい一手ですし、いかにも素人に支持されやすい一手であることは間違いないと思います。
と、えらそーなことを言ってるぼくですが、ponanzaの一手は指されても意味がわかりませんでした。
この局面でponanzaの指した手は95歩!!
・・・ん?なにこれ?
って感じの手です。
弱いコンピュータが指しそうな手ですが、
これが決め手でした。
以下38歩成りを無視して、96角!
はい、もう狙いがわかりましたね。
この角が相手の63の銀、そして遠く41金までをにらんでいるってわけです。
ぼくはこのponanzaの95歩に深い感銘を受けました。
それは羽生さんが指した66銀よりも印象に残る一手でした。
【追伸】
ちょうど今日、羽生さんが電王戦に出場!というニュースが流れました。
もしかしたら羽生さんとponanzaの対戦が来年実現するかもしれません。
もし実現すればかなり盛り上がることは間違いないでしょうね。