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2021年のノートパソコンのメーカーを辛口で採点

2021年のノートパソコン市場。各メーカーごとに新製品の出来や販売戦略、納期の早さなどを勝手に採点してみました。

あくまで私の個人的な好みです。製品そのものの品質というよりも、販売戦略や納期、そしてコスパに重点を置いて評価しているので、自分の使ってるメーカーの点数が低くても気を悪くしないでください。

DELL 95点

良い点
・コスパが良い
・選択肢が多すぎず少なすぎずちょうどいい
・Inspiron 14 AMD、Inspiron 15 AMDの2機種が強い
・在庫が安定

悪い点
・ChromeBookにあまり力を入れていない
・公式ストアでラインナップがわかりにくい

2021年のDELLはとても良い出来だったと思います。他のメーカーが部材調達で苦戦する中、しっかり安定供給できたことは素晴らしいです。

ASUS 80点

良い点
・DELL、Lenovoに次ぐコスパ
・有機EL搭載PCで攻めてる
・ゲーミングPCも充実
・ChromeBookにも力を入れている

悪い点
・VivoBookシリーズはデザイン面でもう一歩
・在庫がすぐになくなることがある
・6~8万の価格帯は手薄(というか戦略的に捨ててる)

ASUSはかなり勢いがあります。有機EL攻勢がどこまでヒットするか見もの。ただ多くのユーザーが好む6~8万くらいの価格帯は手薄です。

Lenovo 70点

良い点
・コスパが良い
・IdeaPad Slim 550 14型がヒット

悪い点
・人気のIdeaPad Flexがずっと在庫切れ
・その他の機種も納期が遅れ気味
・似たような機種が多すぎ

2021年のLenovoはDELLと対照的。手を広げすぎて在庫が確保できず苦戦しました。去年より5点減点してこの点数に。

HP 65点

良い点
・957gのPavilion Aero 13がヒット
・メモリ重視の構成を用意してくれてる
・公式ストアが見やすい

悪い点
・全体的に値上がり傾向
・6~8万のミドルスペックPCが前期ほとんど入手できず
・法人向けモデルも割高

HPはさらに悪いです。Pavilion Aero 13など推している機種の在庫は豊富にある一方で、それ以外は割高か納期遅れという状態でした。価格競争に消極的なのはまあいいとしても、方針転換が急すぎです。

Microsoft 65点

良い点
・Surface Pro 8やSurface Go 3など新機種を発売
・ディスプレイの綺麗さは文句なし

悪い点
・相変わらず強制的にオフィス付き
・公式ストアの買い方がわかりにくい
・ペンやキーボードも買うと価格が高くなる

mouse (マウスコンピューター) 65点

良い点
・ゲーミングPC、クリエイター向けPCに注力
・キーボードがまずまず良い出来
・電話サポートが良い

悪い点
・通常ノートのラインナップが手薄
・コスパは普通、もしくはちょっと悪い
・いまだに税抜き価格を大きく表示。送料も後でプラスされる
・クリエイター向けPCでSDカードスロットなしもある
・リニューアルしたHPがわかりにくい

dynabook 60点

良い点
・888gのdynabook GZシリーズはコスパ良い
・キー配列やキーストロークが良い

悪い点
・すぐに在庫切れになるので型落ちが狙えない
・Core i3で標準的な構成を選べないことがある
・15.6型ノートはDELL、Lenovoとの差が広がった

富士通 60点

良い点
・600g台の超軽量ノート
・インターフェイスにが充実
・個人向けにChromeBookを発売

悪い点
・ハイスペック、高価格帯のみでそれ以下のラインナップが弱すぎる
・型落ちがあまり値下がりしない

MSI 60点

良い点
・ゲーミングPC、クリエイター向けPCに注力

悪い点
・2020年から比べると値上がり傾向
・10万以下の価格帯がほぼなくなってしまったのが痛い
・クリエイター向けPCでSDカードスロットなし

MSIは2020年が期待をこめて70点でしたが、ちょっと期待していた路線と違うかな~という印象です。

NEC 55点

良い点
・価格.com経由で買えるモデルがまずまずのコスパ

悪い点
・全体的にコスパは悪い
・Celeron + HDDをまだ売ってる
・福袋で低スペックPCを目玉商品扱いしてを売りつけてる

※Appleは詳しくないので評価対象外ですが、M1 Proチップ搭載のMacBook Proはとても評判が良いですね。DELLと同じくらいの95点くらいあげてもいいかなという印象です。

総評

とにかくDELLの強さが光りました。1年を通じて安定供給できたことがInspironの大ヒットにつながったと思います。2021年は「一強」と言ってもいいくらいの強さでした。

ライバルのLenovoは機種を広げすぎたせいなのか、部材調達能力の違いなのか、よくわかりませんが、とにかく納期遅れが目立ちました。スペック的にはIdeaPadの方が少しInspironよりも上なだけに勿体ないと思います。

HPは方針転換が急すぎです。以前の安いHPのイメージがまだ残っているので、現在の価格はどうしても割高に見えてしまいます。まずは安定供給できるかどうか。2022年はこれが鍵となるでしょう。

半導体不足は来年もまだ続きそうです。部材調達力という意味では来年もDELLが本命となると予想していますが、LenovoやHP、そしてASUSにも期待しています。

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