2023年のノートパソコン市場。各メーカーごとに製品の出来やコスパ、販売戦略、在庫の安定度などで採点してみました。
DELL 90点
◆良い点
・コスパが良い
・在庫も安定
・Inspiron 13、14、16といった主力が安い
◆悪い点
・最上位のXPSが高い
・新しい挑戦がなかった。悪く言えば守りの1年
![](https://i0.wp.com/digitalista51.com/wp-content/uploads/2020/10/digiballoon1.jpg?resize=96%2C96&ssl=1)
スタートが良くなかったDELLですが、本気を出した6月以降は安定して安かったです。主力のInspironシリーズに的を絞って注力しているのがわかります。あまり手を広げず、できる範囲のことを堅実にやっているという印象です。
HP 80点
良い点
・DELL、Lenovoが手薄なところで勝負する戦略がうまくいってる
・957gのPavilion Aero 13が昨年に引き続き良かった
・公式ストアが見やすい
・Spectre、ENVYの完成度が高い
悪い点
・Pavilion 14、15は2021年からデザイン据え置き
・複数のセールをやっていてセールごとに価格が違う
・明らかに割高な製品を推奨したりと売り方はあまり誠実ではない
![](https://i0.wp.com/digitalista51.com/wp-content/uploads/2020/10/digiballoon1.jpg?resize=96%2C96&ssl=1)
HPは良い面と悪い面が分かれました。
セールは有難いのですが、消費者にわかりやすい形でお願いしたいです。
Lenovo 80点
良い点
・コスパが良い (DELLに及ばず)
・Yoga Pro 5i Gen 8が高評価
・ThinkPadが去年より少し安くなった
・ディスプレイの情報提示が親切
悪い点
・似たような機種が多すぎ
・公式ストアがわかりにくい
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Lenovoは前半は良かったものの、後半は普通。DELLが安くなった時期に競うことができませんでした。それでもゲーミングノート、クリエイター向けPCといったカテゴリーではDELLよりもコスパが良く、またThinkPadという強いブランドも健在です。
ASUS 70点
良い点
・ROG ALLYがヒット
・クリエイターPC、ゲーミングPCが充実。
悪い点
・VivoBookシリーズはDELL、Lenovoに負けてる
・最上位のZenbook S 13 OLED (2023)はファン制御に問題
・人気モデルがセール対象になることが少ない
dynabook 65点
良い点
・875gのdynabook GZシリーズはコスパ良い
・キー配列やキーストロークが良い
悪い点
・在庫が不安定
・売れる機種にもっと的を絞るべき
Microsoft 60点
良い点
・デザイン、ディスプレイの綺麗さ
悪い点
・新機種がパッとしなかった
・メモリを16GBにすると価格が跳ね上がる
・CPUの世代が1つ古い
その他
国内で気になっているメーカーはドスパラ。
クリエイター向けPCのraytrekは、ユーザーの声を拾ってうまく作っているなと感じています。ただ残念ながら実機をさわる機会がまだないので、今回は評価対象外です。
mouse、富士通、NEC、MSIはあまりフォローできていないのでこちらも評価対象外としました。
総評
2023年もDELLが1位。
LenvoとHPがそれに続くという順位でした。
DELLはあまり手を広げず失点が少ないという印象です。そしてInspiron 14というミドルレンジの王者を持っていることが大きいです。
3位以下はASUS、dynabook、Microsoftなど。上位の3強との差は大きいです。
2023年もパソコンの出荷台数は減少傾向でした。
2024年はインテル第14世代のCore Ultra搭載機などで、パソコンのAI化が本格的に進む年になりそうです。それに応じて売れ行きも少し回復するのではないかと期待しています。