第12世代インテルは性能の高い方から
- Hシリーズ
- Pシリーズ
- Uシリーズ
と並びます。
Core i5-1235UやCore i7-1255Uは、TDP(熱設計電力)が15Wと低めのCPUです。
しかし出てくるベンチマークはかなり高く驚いています。
6月16日時点のPassMarkのスコアは以下のとおり。
シングル | マルチ | |
Core i7-1260P | 3146 | 16752 |
Core i5-1240P | 3332 | 18672 |
Core i7-1255U | 3268 | 12769 |
Core i5-1235U | 3572 | 15354 |
Core i7-11800H | 3132 | 21273 |
Core i7-1165G7 | 2867 | 10547 |
サンプル数が少ないせいか、Core i5 > Core i7になってたりしていて数値の信頼度は低そうです。
ただ全体として第12世代はシングルスレッドのスコアが高いということはわかります。
次にリアルなアプリを使用したベンチマーク、CrossMark(BAPCo社)を見てみます。
総合評点 | 生産性 | 創造性 | 応答性 | |
Core i7-1260P | 1562 | 1467 | 1731 | 1401 |
Core i5-1240P | 1433 | 1380 | 1538 | 1310 |
Core i7-1255U | 1386 | 1311 | 1532 | 1212 |
Core i5-1235U | 1349 | 1358 | 1382 | 1236 |
Core i7-11800H | 1411 | 1409 | 1467 | 1270 |
Core i7-1165G7 | 1233 | 1264 | 1276 | 1058 |
こちらのスコアでは
1260P > 1240P > 1255U > 1235U
と期待どおりの順で並んでいます。
スコアの中で注目しているのが応答性と創造性です。
応答性=普段使い
創造性=画像編集や動画編集などクリエイティブワーク
と見なすことができます。
普段使いでは1255U ≒ 1235U
クリエイティブワークで1255U > 1235U
と差が出る作業と出ない作業がわかります。
CrossMarkはRyzenよりもインテルに良いスコアが出る傾向がありますが、インテル同士で比較するならけっこう精度は良いと思います。現段階ではPassMarkよりも妥当な結果が出ています(サンプル数はPassMarkより少ないにもかかわらず)。
第11世代インテルとの比較ではCore i7-1165G7よりも明らかに上です。
これはCrossMarkでもPassMarkでも同じです。
なので、多くの人はCore i5-1235U搭載のパソコンで十分かなという印象です。
画像編集や動画編集を本格的にやりたい人は、1240Pや1260P、あるいはその上の12700Hといったところが推奨されます。
◆まとめ
- 1235U、1255Uは予想以上に良い性能
- PassMarkではまだスコアのばらつきが大きい
- CrossMarkの結果では1260P、1240P、1255U、1235Uという順
- 普段使いなら1255U≒1235U
- Core i7-1165G7より上
性能は優秀ですが、価格はちょっと高めです。1235U搭載機で8万円~。メーカーによっては10万くらいするところも。
少し性能は下になりますが、AMD Ryzen 5 5625UやRyzen 7 5825Uだと安く買えるので、用途によってはRyzenモデルを探してみるのもいいと思います。
DELL InspironならRyzen 5モデルが5万円台で買えます。