以前速報でもチラッと書きましたが、Ryzen 9 AI HX 370のベンチマークが各所から上がって来始めました。
7月23日時点のPassMarkスコアは
・サンプル数: 1 ・シングルスレッド: 4213 ・マルチスレッド: 37699
という速報値です。
シングル、マルチともに非常に優秀です。
マルチスレッドではSnapdragonのX Eliteよりも大きく上。ゲーミングノート用のCore i7-13700HXをも上回るスコアを出しています。
Cinebench R23でも同様の傾向です。
AI性能を示すNPU Performanceは最大50TOPS。
SnapdragonのX Eliteの40TOPSをあっさり更新しています
◆HX 370とHX 375
Ryzen AI 300シリーズにはRyzen AI 9 HX 375というプロセッサーもあり、そちらはのAI性能は55TOPSとさらに上です。
375のベンチマークはまだ出ていませんが、CPU性能では370とほぼ同じになると推測できます。
※どちらも12コア24スレッドでターボ時の周波数も同じです。
Ryzen AI 9 HX 370とHX 375は2024年のノートPCではトップクラスの性能であると言えるでしょう。
ただし、ボディの排熱との兼ね合いで性能がどこまで発揮できるかは実機で調査してみないと100%断言はできないところもあります
◆Ryzen AI 300シリーズ搭載のPC
現時点で発表されているPCはHPのOmniBook Ultra 14-fdです
CPU: Ryzen AI 9 HX 375 メモリ: 32GB SSD: 1TB iGPU: Radeon 890M ディスプレイ: 14インチ 2240x1400、タッチパネル 重量: 1.57kg
という構成で34.0万円(税込、送料込)
発売前なのでまだ高めですが、発売後しばらくすると30万を切ってくるはずです。
今後もRyzen AI 9 HX 300シリーズを搭載したPCが続々と登場するはず。これによりARM版のSnapdragonをあえて買うという選択はほぼなくなると思います。