mouse(マウスコンピューター)のDAIV 6Nは2022年7月発売のノートPC
- クリエイター向け、ゲーム用としてもOK
- CPUはインテル第12世代Core i7-12700H
- グラフィックスはGeForce RTX 3060
- 1.64kgとこのカテゴリーでは軽め
- SDカードスロットあり
という特徴があります。
性能良し、デザインもなかなか良い感じですが、気になる点もいくつか存在します。
まずはスペックから見ていきましょう。
スペック概要
OS: Windows 11 Home
CPU: Core i7-12700H
メモリ: 16GB/32GB/64GB
SSD: 512GB/1TB/2TB
ディスプレイ: 16インチ 2560×1600、非光沢
グラフィックス: NVIDIA GeForce RTX 3060
USBポート: Thunderbolt 4×1、USB-C x1、USB-A x2
インターフェイス: HDMI、SDカード、ヘッドフォン
Webカメラ: FHD(1080p)
顔認証あり、指紋認証なし
重量: 1.64kg、1.65kg
CPUは第12世代インテルのエース、Core i7-12700Hを搭載。14コア20スレッドのCPUで画像編集、動画編集、ゲームといった幅広い用途に最適な性能を有しています。
ただ本機のような薄型ノートでその性能がフルに発揮できるかどうかは不安なところ。
実際mouse公式ページに掲載されているベンチマークのスコアは予想よりも下です。
Core i7-12700H搭載機の平均スコアは17037ですが、本機のメモリ32GBモデルでもその87%のスコア(=14765)しか出せていません。メモリ16GBのモデルは12240というスコアで、これは第11世代のCore i7-11800Hとほぼ変わりません。
◆Lightroomでは速くなってる
実際にAdobe Lightroomでの書き出しスピードを測定すると、Core i7-11800Hよりもかなり速くなっています。
こちらもmouse公式ページに掲載されています。
そのデータ(グラフ)を元に当サイトでグラフを作り直したものです。
Core i7-12700Hのメモリ16GBは16GBx1のシングルチャネルです。
一方、32GBは16GBx2のデュアルチャネルになっているのでその分速いです。
性能重視ならメモリ32GBのプレミアムモデルが推奨されます。
◆Premiere Proだと微妙な結果に
動画編集ソフトのAdobe Premiere Proでエンコードタイムを測定した結果もmouse公式ページに掲載されています。
これだとDAIV 5NのCore i7-11800Hが2番目のタイムで、最下位はCore i7-12700H、メモリ16GBのモデルです。
ここでも6Nのメモリ16GBx1のシングルチャネルが足を引っ張っています(5Nの方は16GBが8GBx2のデュアルチャネル)。
ただしこれはDAIV 5Nと6Nでタイム測定条件が同一かどうかは不明です。5Nのページに掲載されていたタイムと6Nのページに掲載されていたタイムを1つのグラフにしているので、もしかしたら条件が違っているかもしれません。
でもメモリのシングルチャネルがボトルネックになってタイムが遅くなることはよくあることなので、それなりに信用できる結果だとぼくは思っています。
◆まとめ1
つまり、このDAIV 6Nを買うならメモリは32GBのデュアルチャネルが推奨です。
メモリ16GBでもいいですが、性能をフルに発揮できない可能性があることを覚悟しておきましょう。
ファン音問題
もう1つの注意点はファンの音です。
2021年のDAIV 4Pは14インチ、985gでCore i7-1165G7搭載でしたが、こいつはけっこうファンがうるさかったです。
本機は16インチでサイズがデカいとは言え、16インチの中では薄型設計なのでちょっと心配です。グラボも積んでいますからね。
本当に大丈夫かどうか、まずは誰かのレビューを読んでから購入する方が安心です。
当サイトでも実機をさわる機会があれば、ファンの音について調査したいと思っています。
良い点
・ディスプレイは2560×1600でsRGBカバー率100%。クリエイター仕様になっています。
・グラボはRTX 3060なので多くのゲームを快適にプレイできます
・SDカードスロット付き。これも大きいです。
長所はたくさんありますが、心配な点もあります。メモリ32GB推奨とできればファン音をチェックしてから買うという2点を覚えておいてください。