HPのPavilion 15-egがインテル第12世代へと刷新されました。正式なモデル名はPavilion 15-eg2000になります。
- 15.6型1.71kgの据え置き用ノート
- デザインは2020年発売のものと同じ
- ディスプレイは16:9のまま
- ディスプレイは非光沢でタッチ対応
- 性能は大きくアップ
という特徴があります。
てっきり新筐体になると思っていたPavilion 15-egですが、ボディはそのまま変更なし。中身だけ新しくなっています。
まあ要は新デザインにするのをケチったわけですね。
そのせいで
・アスペクト比が16:9のまま(主流は16:10)
・Webカメラの解像度がHDのまま(主流はFHD)
という2点が明らかなマイナスとなっています。
逆にプラスは
・他社よりも価格が安い
という点です。
Core i5-1240P、メモリ16GBの構成が10.9万円(税込、送料込)で買えます。
7月13日時点で最安値です。
◆スペック概要
OS: Windows 11 Home
CPU: Core i3-1215U、Core i5-1240P、Core i7-1260P
メモリ: 8GB、16GB DDR4-3200MHz
SSD: 256GB、512GB、1TB
ディスプレイ: 15.6インチ FHD(1920×1080)、非光沢、タッチ対応
USB: USB-C x1、USB-A x2
インターフェイス:HDMI、microSDカード、ヘッドフォン
Webカメラ: HD(720p)
顔認証なし、指紋認証あり
重量: 1.71kg
カラーはセラミックホワイトとフォグブルーの2種類。
下の画像は2020年モデルのPavilion 15-egです。
天板はアルミニウム合金を使用しており、HPのロゴが入っています。
側面のデザイン。光沢のあるシルバーで高級感があります。
CPUはCore i3~i7まで用意されています。
普段使いならCore i3-1215Uでも十分ですが、価格が8.8万円(税込、送料込)とそこまで安くないので、それなら1つ上のCore i5-1240Pにしてメモリも16GB積んだ方が守備範囲がグッと広がるのでおすすめです。
モデル名は「スタンダードモデルG2」ってやつですね。
画像編集や動画編集にも対応できるスペックで10.9万円(税込、送料込)
コスパは非常に良いです。
Passmarkのベンチマークスコア(マルチスレッド)は以下のとおり。
2021年のPavilion 15に搭載されたいたのはCore i7-1165G7、Core i5-1135G7といったCPUですが、それらよりも70~80%もスコアが上がっていることがわかります。
◆ディスプレイはちょっと弱め
ディスプレイは旧モデルとの変更がないと仮定すると、
・アスペクト比は16:9
・1920×1080のフルHD
・非光沢、タッチ対応
・輝度は220~250nit
・sRGBカバー率 63%
という仕様になります。
画像はその旧モデルのディスプレイです。
クリエイター向けには、最低でも輝度300nit、sRGBカバー率100%が欲しいところですが、本機はその水準に達していません。
あと16:9のままというのも残念な点。2022年の縦横比は主流が16:10になってきています。16:10の方が縦に長いので、Webサイトなどを表示する際の情報量が多いというメリットがあります。16:9だからと言って大きくマイナス評価されるわけではありませんが、16:10の方が使いやすいことは確かです。
あとWebカメラの解像度もHD(720p)のままです。
筐体デザインを刷新しなかったマイナス点はディスプレイとWebカメラ。この2点をどのくらい許容できるかが鍵になりそうです。
◆その他の特徴
・microSD
デジカメ用のSDカードスロットはありません。画像データをPCへ頻繁に取り込む人にはうれしくない仕様です。
・USBポート
USBポートは3つ。USB-Cが1つ。USB-Aが2つです。USB-CはPD対応ですが、高速のThunderboltにはなっていません。
・タッチ対応
画面をタッチ操作できます。15.6型のクラムシェルタイプでは結構めずらしいです。
◆まとめ
- Core i5-1240P、メモリ16GBで10.9万
- この性能では最安値(価格.com調べ)
- その代わり細かいマイナス点もある
とにかくCPU性能と価格が魅力の一台です。
欠点を全部なくすと、14万くらいするので本機の10.9万は破格です。
ディスプレイのレベルが物足りないのと、Webカメラの解像度、フルサイズのSDカードスロット無し、これらが許容範囲だという人には超おすすめです。