DELL Inspiron 13 7391は2019年9月の発売モデル
Inspironシリーズは上から
7000シリーズ
5000シリーズ
3000シリーズ
というランク付けがあり、今回のInspiron 13 7391はこの中で最上位に位置します
13.3型で重さはなんと955g
超軽量ながら価格は10万以下というノートPCをDELLが発売したときはとても驚きました。
この軽さでこの価格・・何か重大な欠点があるのではないか?
そんな疑いの目を持ちながら検証してみましたが、結論から言うと結果は良好でした。
購入を考えている人は参考にしてみてください
◆レビュー機のスペック
・CPU:Core i7-10510U
・メモリ:8GB
・ストレージ: SSD 512GB (PCIe)
・グラフィックス: NVIDIA GeForce MX250 2GB
・ディスプレイ:13.3型 FHD(1920×1080)
・USB: USB3.1 typeC x1、USB3.1 typeA x1
・インターフェイス:microSDカード、HDMI、ヘッドフォンジャック
・サイズ、重さ:約 307.6×204.7×14.9-16.5 mm、955g
レビュー機はCPUがCore i7、外部GPUとしてNVIDIAのGeForce MX250を搭載したモデルです
価格は2020年1月3日現在で11.3万円(税込、送料込)です
さらに安いCore i5モデルだと
・Core i5-10210U
・SSD 256GB
・Intel UHD 620(内部GPU)
という構成で9.2万円となっています
オプションでMicrosoft Officeを付けることも可能です
◆見た目、デザイン
筐体カラーはシルバー
アルミニウム合金で出来た天板は高級感があります
剛性感もありますし、指紋も目立たないので個人的にはとても好きなデザインです
ディスプレイの額縁は、ホワイト
上下、左右ともに幅が狭くなっていて画面が広く感じられます
上部にはカメラが付いています
排気口は底面と背面2つあります
写真は背面の排気口
基本的なデザインは1つ下位のInspiron 13 5000シリーズとあまり変わりません。
大きく違うのが重さです
955gで片手で軽々と扱える軽さ
毎日持ち歩いても全く問題ない軽さです
液晶ディスプレイは光沢タイプで映り込みがありますが、ギラつきはありません
明るさ、視野角は平均以上ですが色味がややあっさり目。
欲を言えばもう少し黒が締まってほしかった気がします
◆ベンチマーク
CPUはCore i7-10510U
PassMarkのベンチマークテストを実施したところ、10195というスコアでした。
PassMark社が発表している平均値は、
Core i7-8565U 平均値8833
Core i7-10510U 平均値9660
となっています。
レビュー機は平均よりも上。
良い結果でした
内蔵されているSSDは東芝製、型番はKBG40ZNS512Gです
ベンチマークをとると以下のようになります。
シーケンシャルリードは1500MB/sでPCIe接続のSSDとしては遅め。
4Kリード、ライトはそれそれ46MB/s、103MB/sと平均的です
電源をオンしてからデスクトップが表示されるまでにかかった時間は約18秒でした。
こちらは平均(12秒)よりも遅い結果でした
さらなるテストとして、画像編集の処理速度も行いました。
いくつかの画像を合成して1つの画像を構成する処理なので、CPUやSSDなど総合的な性能が効いてくるはずです
以下条件の違う4つのPCでのテスト結果です。
1.Core i5-6200U、メモリ8GB、SSD256GB(SATA)
処理にかかった時間:約61秒
2.Core i5-8265U、メモリ8GB、SSD256GB(PCIe)
処理にかかった時間:約30秒
3.Core i7-8565U、メモリ8GB、SSD512GB(PCIe)
処理にかかった時間:約27秒
4.Core i7-10510U、メモリ8GB、SSD512GB(PCIe)、GeForce MX250
処理にかかった時間:約26秒
最後4番目の結果が本機の結果です。
第8世代CPU搭載機との差は少ないですが、期待どおりの速さを出しています
以上をまとめると、
CPUテスト: 良い
SSDテスト: 平均以下
起動: 平均以下
画像編集: 良い
という感じ。
全体的にはまずまずです。
起動の遅さはちょっと気になりますが、普段の作業でストレスを感じることはありませんし、CPUのパフォーマンスも良好でした。
ノートPCは、軽くなるほど排熱問題の関係で期待どおりのパフォーマンスを発揮できなくなる傾向がありますが、このInspiron 13 7391でその心配はないと言えます
◆キーボード、タッチパッド
キーピッチ(キーの間隔)は19mm、キーストローク(深さ)は1.3mmです。
Enterキー、Backspaceキーは横のキーとくっついていますが、これは他のキーが小さくならないようにするための苦肉の策。
とは言えこの2つはちょっと押しづらいです
一方で、半角/全角キーや「-」キーなどは通常の大きさで打ちやすかったです。
全体的なキーボードの打鍵感はまずまず。
タイプ音も静かです
タッチパッドの広さは105 x 65 mmと平均的な広さ。
操作性も良好でした。
◆インターフェイス
USBポートはUSB-Cが1つとUSB-Aが1つです。
USB-Cの方は電源供給対応です
あとはHDMIとヘッドホンジャック、そしてmicroSDカードスロットです
USBポートが全部で2つというのはマイナス点ですが、955gという軽さに免じて減点は最小限にとどめたいと思います。
◆バッテリー、排気音、熱など
バッテリーの駆動時間は平均的です
以下の条件でテストしてみました。
・画面の明るさをMAX
・wifi環境
・youtube動画を流しっ放し
結果は約7時間でした。
静音性も悪くありません
負荷をかけたときだけファン音が少し大きくなりますが、それ以外はとても静かですし、また筐体が熱くなることもありませんでした
◆まとめ
デザイン | ☆☆☆☆ |
キーボード・タッチパッド | ☆☆☆☆ |
ディスプレイ | ☆☆☆☆ |
起動・処理速度 | ☆☆☆☆ |
インターフェイス | ☆☆☆ |
バッテリー | ☆☆☆☆ |
コスパ | ☆☆☆☆☆ |
短所
・USBポートが2つだけ
長所
・955gの軽さで10万切り
・処理速度、バッテリー、静音性も良好
欠点らしい欠点もなく、とてもバランスの良いノートPCだと思います
USBポートの数が2個と少なめですが、持ち歩き用PCだということを考えれば
大きなマイナスとはなりません。
955gという軽さで10万を切る
という強烈な特長が非常に魅力的です
レビューしたモデルは11.3万のCore i7モデルでしたが、Core i5でも十分な性能かと思います
富士通のLIFEBOOK WU2/D2やNEC LAVIE PMなど800g台やそれ以下のノートPCもありますが、それらの相場は14~16万とかなり高額になります
それらと比較すると、DELLのInspiron 13 7391のコスパはずば抜けています
ということでぼくがおすすめする構成は
・Core i5-10210U
・メモリ 8GB
・SSD 256GB
で9.2万(税込、送料込)のモデルです
ちなみにInspiron 13 7000シリーズには同じ7391でも2-in-1タイプのものがあります
Inspiron 13 7391 | Inspiron 13 2-in-1 7391 | XPS 13 |
クラムシェル(通常ノート) | コンバーチブル(変形タイプ) | クラムシェル(通常ノート) |
タッチ非対応 | タッチ対応 | タッチ非対応 |
ペンなし | ペン付き | ペンなし |
9.2万 | 9.2万 | 11.3万 |
955g | 1.4kg | 1.23kg |
名前は似ています
2-in-1の方は変形してタブレットにもなりペンも付いてきますが、
重さが1.4kgあります
Inspiron 13 2-in-1 7391は1.4kg
Inspiron 13 7391は955g
と重さが全然違うので注意しましょう
また同じDELLのさらに上位機種としてXPS 13もありますが、こちらも1.23kgと少し重くなっていますし、価格もアップします。
軽さを重視するなら、今回紹介した955gのInspiron 13 7391が断然おすすめです
⇒DELL公式オンラインストア New Inspiron 13 7391
価格は時期によって多少変動します
公式サイトで最新情報をチェックしてみてください