AMD版のThinkPad P14sとT14はとても良く似ています。
どちらもCPUがRyzen 7 PRO 7840Uを搭載しています。
Zen 4アーキテクチャの7840Uは、現行のモバイルノートの中ではトップクラスの性能を誇ります。
PassMarkのマルチスレッドは以下のとおり。
画像編集や動画編集などを快適にこなせる性能だと言えます。
さらに内蔵GPUがRadeon 780M。
内蔵GPUとしては高いスコアで、軽めのゲームまではOKです。
◆違いはディスプレイとWebカメラ
P14sもT14も
・固定構成モデル
・カスタマイズモデル
の2種類が用意されています。
固定構成で比較すると、2機種の違いはディスプレイとWebカメラにあります。
P14s Gen4 | T14 Gen 4 | |
CPU | Ryzen 7 7840U | Ryzen 7 7840U |
メモリ | 16GB | 16GB |
ディスプレイ | 1920x1200 | 2240x1400 |
sRGBカバー率 | 63% | 100% |
Webカメラ | 200万画素 (1080p) | 500万画素 (1440p) |
重量 | 1.34kg | 1.35kg |
価格 | 16.6万 | 19.6万 |
10月22日時点では、P14sには1920×1200のFHD液晶が用意されて16.6万円(税込、送料込)
一方、T14には2240×1400の2.2K液晶になり、Webカメラも500万画素と1ランク上のものが用意されています。価格は19.6万(税込、送料込)です。
ディスプレイにそこまでこだわりがないなら、3万安いP14sを選ぶのもアリな選択だと思います。
◆有機EL(カスタマイズモデル)で比較
構成を自由に選択できるカスタマイズモデルえ選べば、ディスプレイを2.8Kの有機ELにすることも可能です。
2機種ともに有機ELにして比較してみました。
P14s Gen4 | T14 Gen 4 | |
CPU | Ryzen 7 7840U | Ryzen 7 7840U |
メモリ | 16GB | 16GB |
ディスプレイ | 2880x1800 OLED | 2880x1800 OLED |
sRGBカバー率 | 133% | 133% |
Webカメラ | 500万画素 (1440p) | 500万画素 (1440p) |
重量 | 1.34kg | 1.35kg |
価格 | 20.8万 | 20.9万 |
スペックの差はなくなり、価格差もほとんどなくなります。
有機ELまでアップグレードするなら、どちらを買っても変わらないということがわかります。
ここで言いたいのは、先ほど見たT14の2.2K液晶よりも1万ちょっと出すだけで、2.8Kの有機ELにアップグレードできるということです。
つまり2.2K液晶を買うぐらいなら、2.8Kの有機ELが良いということになります。
◆インテルモデルのT14と比較
ThinkPad T14はインテルモデルも出ています。
P14s Gen4 | T14 Gen 4 (インテル) | |
CPU | Ryzen 7 7840U | Core i5-1335U |
メモリ | 16GB | 16GB |
ディスプレイ | 1920x1200 | 1920x1200 |
sRGBカバー率 | 63% | 63% |
Webカメラ | 200万画素 (1080p) | 200万画素 (1080p) |
重量 | 1.34kg | 1.32kg |
価格 | 16.6万 | 11.5万 |
CPUはCore i5-1335Uなので、Ryzen 7 7840Uよりはだいぶ下です。
ただネット、ビジネス利用までならこのCore i5でも十分なはずです。
価格も11.5万と一気に下がります。
P14sよりも5万安いわけですから、Core i5で妥協する手も悪くない選択でしょう。しかしそれを言い出すと、じゃあThinkPad E14はどうよ?もっと安いよ?ってなるのでややこしくなります。
◆まとめ
- 安さ重視ならT14のインテル(11万)
- 2.2K液晶は中途半端。それなら2.8Kの有機ELがおすすめ(20万)
- P14sのFHD液晶は上2つの間をとった選択(16万)
今後出てくるモデルや価格変動によって、おすすめする機種は変わってきますが、現時点の結論は上のとおりです。
P14sは
・CPU性能は高め
・ゲームも軽くやりたい
・でも色にこだわりはない。ディスプレイはFHDで十分
・そしてThinkPadのキーボードがいい
という人に良さそうです。
⇒ Lenovoストア ThinkPad P14s Gen 4 AMD