Lenovo Ideapad C340 (14)は2019年4月発売。変形2-in-1の14型ノートです
15インチ版もありますが、サイズ的にちょうど良い14インチ版が個人的にお気に入り。
Core i5 + SSD512GBでも7万円台というコスパの良さにつられて購入してみました。
気になるその性能や使用感をレビューしたいと思います。
◆購入したモデル
・CPU:Core i5-8265U
・メモリ:8GB
・ストレージ: SSD 512GB (PCIe)
・ディスプレイ:14型 FHD(1920×1080)、タッチ対応
・USB: USB3.1 typeC x1、USB3.0 typeA x2
・インターフェイス:HDMI、フルサイズSDカードスロット、ヘッドフォンジャック
・バッテリー: 約14.0時間
・サイズ、重さ:約 328x229x17.9mm、1.65kg
・ペン付属
「プラチナ」モデルという名前で販売されており、価格は7.2万円(税込、送料込)です
SSDの容量が512GBと大容量です
容量が半分の256GBのモデルもありますが、+3千円で512GBに増量できます。めちゃくちゃお得なので、256GBよりも512GBにしておいた方がいいと思います。
CPUはCore i5で十分でしょう(Core i7モデルは販売されていません)。
ぼくは趣味で写真(カメラ)をやりますが、気に入った写真数枚をRAW現像するくらいは問題なくこなしてくれます。
◆SSD 512GBの魅力
普通、このクラスのノートパソコンはSSDが256GBが一般的です
しかし写真(RAWデータ)や動画、音楽を大量に保存する人には、256GBは少し不安な容量です。クラウドや外付けのストレージを利用すれば解決できる問題ですが、理想は本体の容量が512GBあることでしょう。
Ideapad C340はその価格が安いのがうれしいです。
価格.comで調べると、CPUの性能が高く、SSD容量が512GB以上あるパソコンは他のメーカーだと9万円台後半でも安いというレベル。
Ideapad C340の7万円台が頭2つくらい抜けていると言えます。
◆見た目、デザイン
筐体カラーはプラチナグレー
Ideapadシリーズお馴染みのデザインです
明るい場所だとシルバーに見えます
筐体表面のテカリもなく指紋も目立ちません。
1.65kgと重量はあるので頻繁に持ち歩くのは難しいですが、剛性も高く、とてもしっかりした作りです
液晶ディスプレイは光沢タイプで写り込みがありますが、ギラつきは抑えられています。
ベゼル(額縁)が狭く、画面が広く感じられます
また上部のWebカメラは、使用しないときにスライド式で隠せるようになっており、万が一、不正なアクセスがあっても安心です。
こういうセキュリティに配慮した設計は、7万円台のPCとしては珍しいと思います。
ディスプレイの視野角、明るさは平均的です。
12万以上するような高級モデルと比べるとやや見劣りしますが、一般的なノートPCとしては平均的な水準でしょう。
◆ベンチマーク
CPUはCore i5-8265U
PassMarkのベンチマークテストを実施したところ、8018というスコアでした。
PassMark社が発表している平均値は、
Core i5-8250U 平均値7684
Core i5-8265U 平均値8165
Core i7-8565U 平均値9295
となっています。
レビュー機はちょうど平均付近の結果でした。
内蔵されているSSDはWD(Western Digital)のSSDで、型番はWDS PC SN720 SDAです
ベンチマークをとると以下のようになります。
シーケンシャルリードは3400MB/s以上と高速
4Kリード、ライトも非常に速いです。
電源をオンしてからデスクトップが表示されるまでにかかった時間は約13秒と平均的な速さでした。
さらなるテストとして、画像編集の処理速度も行いました。
いくつかの画像を合成して1つの画像を構成する処理なので、
CPUやSSDなど総合的な性能が効いてくるはずです
以下条件の違う4つのPCでのテスト結果です。
1.Core i5-7200U、メモリ8GB、SSD256GB(SATA)
処理にかかった時間:約61秒
2. Core i7-8550U、メモリ16GB、SSD512GB(PCIe)
処理にかかった時間:約33秒
3.Core i7-8650U、メモリ16GB、SSD1TB(PCIe)
処理にかかった時間:約33秒
4.Core i5-8265U、メモリ8GB、SSD512GB(PCIe)
処理にかかった時間:約29秒
最後4番目の結果が本機の結果です。
Core i7搭載機よりも速い結果でした。
以上をまとめると、
CPUテスト: 平均
SSDテスト: 良い
起動: 平均
画像編集: 良い
という感じ。
7万円台のPCですが、10万以上するPCと比べても全く見劣りしないパフォーマンスです
SSDの値段が安いので、その性能が不安でしたが、全くの杞憂でした。
◆キーボード、タッチパッド
キーピッチ(キーの間隔)は19mm、キーストローク(深さ)は1.2mmです。
キーは浅めですが、適度な反発力があり、打鍵感も良好です。
Enterキー、Backspaceキーは横のキーとくっついていますが、これは他のキーが小さくならないようにするための苦肉の策。
実際、半角/全角キーや「-」キーなど使用頻度の高いキーも通常の大きさで打ちやすかったです。
配置の見た目は少し違和感がありますが、すぐ慣れます。
タッチパッドは104x70mmと広く、操作性も良好です。
Ideapadシリーズはどれもそうですが、キーボード、タッチパッドがよく出来ており、文字入力でストレスを感じない数少ないノートPCです。
◆インターフェイス
USBポートはUSB-Cが1つとUSB-Aが2つです。
USB-Cの方はUSB-PD非対応です。電源供給は純正のACアダプターを介してのみとなります。
USB-Aは2つ。USB-Aで周辺機器と接続することが多い人には助かる仕様です
欲を言えば、あともう1つUSB-Cが付いていれば完璧だったかなと思います。
他のポート類は、HDMIとヘッドホンジャック、そしてフルサイズSDカードスロットが付いています。
ぼくがノートPCを買うにあたって譲れない条件の1つがフルサイズSDカードを直接挿せるという点でした。
同じLenovoでもビジネス用のThinkPadがこの条件を満たすものがとても少なかったので、熟考した結果ぼくはIdeapad C340を選びました。
◆ペン
Ideapad C340はタブレットとしても使用可能です
ディスプレイはタッチ対応で、ペンも無料で付いてきます。
ペンの書きやすさは正直そこまでではないですが、この値段で、ペンが付いてくるのがお得感があります。
◆バッテリー、排気音、熱など
バッテリーの駆動時間は公称値で14.0時間(JEITA2.0)です。
以下の条件でテストしてみました。
・画面の明るさをMAX
・wifi環境
・youtube動画を流しっ放し
結果は7時間程度と平均レベルでした。
静音性が高く、筐体が熱くなることもありませんでした。
◆まとめ
デザイン | ☆☆☆☆ |
キーボード・タッチパッド | ☆☆☆☆ |
ディスプレイ | ☆☆☆☆ |
起動・処理速度 | ☆☆☆☆ |
インターフェイス | ☆☆☆☆ |
バッテリー | ☆☆☆☆ |
コスパ | ☆☆☆☆☆ |
短所
・USB-CポートがUSB-PD(電源供給)非対応
・変形2-in-1としてはやや重い(1.65kg)
長所
・キーボード、タッチパッドが良い
・高速のSSD
・コスパ最強
すでにいくつかのレビューサイトが評価しているとおり、とても素晴らしいコスパです。
欠点らしい欠点もあまり見当たりません。
あえて言うなら、USB-Cポートから電源供給できないという点でしょうか。
ぼくの場合は、純正の電源アダプターで常時電源に接続する使い方なのでほとんど関係ないことですが、使い方によっては気にする人もいるかもしれません。
CPU、SSDのパフォーマンスは期待以上に良く、画像編集など負荷の高い作業でも良い結果でした。
キーボードやタッチパッドも手を抜かず作ってあり高評価を付けたいです
14型1.65kgと変形2-in-1としては少し重いですが、無理に薄型化してないせいか、熱を持つこともなくとても静か。作業に集中できるPCです。
ぼくの結論は
間違いなく買い
です
一番安いモデルはCore i3モデルで
Core i3-8145U
メモリ4GB
SSD 128GB
という構成で5.4万円です
ただこれだとメインPCとしては少し物足りないので、
ぼくが購入したモデル
Core i5-8265U
メモリ8GB
SSD 512GB
で7.2万円がおすすめです。
繰り返しになりますが、他社でこのスペックを求めると最低でも9万円台後半~となりますのでこの値段は破格と言えます。
同じLenovoのIdeapad S340と比較してみます
Ideapad C340 | Ideapad S340 | |
CPU | Core i5-8265U | Core i5-8265U |
メモリ | 8GB | 8GB |
SSD | 512GB | 512GB |
ディスプレイ | 光沢、タッチ対応 | 非光沢、タッチ非対応 |
タイプ | 変形2-in-1 | クラムシェル(通常ノート) |
ペン | 付属 | なし |
重さ | 1.65kg | 1.55kg |
価格 | 7.2万 | 7.2万 |
Ideapad C340とS340の違いは、変形2-in-1か通常のクラムシェル型かという形状の違いと、液晶ディスプレイの違いです。
あと重さに少し差があるくらい。
値段はほぼ同じなので、どちらもコスパは文句なしです
C340の方が先に発売(2019年4月)され、後からS340が発売(2019年5月)されました。
ぼくはS340の発売前に買ったので、C340しかなかったのですが、もしいま2つのどちらかを選べと言われたら、すごく迷います。
結局C340もタブレットとして使うことはあまりなさそうなので、それならS340でもいいかなという気がします。
でもいま手元にあるC340を見てみて、光沢タイプのディスプレイも悪くないかな~と感じます。
たぶんどちらを買っても損することはないでしょう。
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