【レビュー】Lenovoの本命はこれ。IdeaPad Slim 570を買うべし。

IdeaPad Slim 570 (14型 AMD)は2022年7月発売のノートパソコン。

  • ミドルスペックが6万円台で買える
  • アルミ合金使用で頑丈(MIL規格)
  • WebカメラはFHDに
  • ディスプレイは16:9のまま
  • コスパは非常に良い

という特徴をもっています。

毎年人気となるIdeaPad Slim 500番台の2022年モデルです。

結論から言うと

良い
コスパ最高
ライバルのDELL Inspiron 14よりも少し性能がいい
USBポートが4つ

悪い
ディスプレイが16:10じゃない
万能ポートのThunderboltがない

となります。

欠点もありますが、全体的には高評価です。買って損することはないと思います。

1週間ほど使ってみたレビューを書いてみましたので参考にしてみてください。

レビュー機のスペック

・Windows 11 Home 64bit
・CPU:AMD Ryzen 5 5625U
・メモリ:8GB (4GBx2)
・ストレージ: SSD 256GB
・ディスプレイ:14型 (1920×1080)、非光沢、IPS
・USB: USB-C x2、USB-A x2
・インターフェイス: HDMI、SDカード、ヘッドフォン
・Webカメラ: FHD(1080p)、プライバシーシャッター(電子式)
・顔認証なし、指紋認証あり
・サイズ: 321.7x211.8x17.9mm
・重量: 1.38kg

レビュー機はRyzen 5 5625Uにメモリ8GBという構成で69,630円(税込、送料込)です。

MS Office付きのモデルも用意されています。

Ryzen 7、メモリ16GBにすると98,890円(税込、送料込)と3万近く価格アップします。コスパを重視するならRyzen 5モデルがおすすめです。

※価格の最新情報はLenovoのオンラインストアで確認してください。

デザイン、ディスプレイ

カラーはストームグレー。落ち着きのあるグレーで、質感も良いです。

室内だとほぼ黒に近く見えます。

自然光に当たるとご覧のとおり。グレーがはっきりわかるようになります。

ボディはアルミ合金を使用。アメリカ国防総省制定規格(MIL規格)に準拠しています。2021年モデルはMIL規格ではなかったので、それより確実にレベルアップした筐体と言えます。

重量は1.4kg(実測値)でした。カタログ値は1.38kgなのでそれより少し重いです。

外に持ち出すほどの軽さはないものの、室内の移動は楽です。

ディスプレイは

・FHD 1920×1080
・アスペクト比 16:9
・非光沢、IPS
・リフレッシュレート 60Hz
・輝度(明るさ) 300nit
・色域 sRGBカバー率 63%

という仕様。

この価格としては平均的な品質です。IPS液晶なので、視野角が広いです。

DELLのInspiron 14 5425と比較してみました。

左がIdeaPad。右がInspironです。

大きな違いはアスペクト比。IdeaPadは16:9でInspironは16:10です。

16:10の方が縦に長いので画面に表示される情報量が多くなるというメリットがあります。その分、ボディの底面積も大きくなります。IdeaPadが主流の16:10じゃないのは少し残念なところです。

次に気付いたのは色味。
IdeaPadの方が黄色っぽく見えます。使用した壁紙のように青がきれいな写真だと、特に黄色っぽさが目立ちます。IdeaPadのディスプレイはブルーライトをカットするようになっているからだと思います。

他の画像でも比べてみます。

カエルの画像では、そこまで黄色っぽさは目立ちません。

逆にこの画像では、Inspironに問題があります。黒がうっすら膜を張ったようにグレーっぽく映っています。IdeaPadもそうなのですが、Inspironの方がその具合が悪いです。

結論としては一長一短。
青のきれいさはInspironですが、黒が締まってコントラストがいいのはIdeaPadかなと思います。

良い: 価格よりも高級感がある
良い: アルミ合金使用。頑丈(MIL規格)
微妙: 16:10じゃなくて16:9
微妙: ブルーライトをカットしているせいか、黄色っぽく感じることも

Webカメラ

ディスプレイ上部にはWebカメラ。プライバシーシャッター付きです。カメラを使用しないときはスライド式のシャッターでカメラを隠しておくことができます。

解像度はFHD(1080p)です。実際に写りをチェックしてみましたが、HD(720p)のカメラとそこまで大きな差はありません。解像感はやや良いですが、明るさや色味は平均レベルでした。

Web会議などで自分の顔を頻繁に見せる人は、外付けのカメラがあった方がいいかもしれません。

微妙: Webカメラは普通

ベンチマーク

CPUはRyzen 5 5625U。

PassMarkのベンチマークテストを実施したところ、

シングルスレッド: 3161
マルチスレッド: 16103

というスコアでした。

シングル、マルチ共に期待どおりのスコアです。

マルチスレッド性能はRyzen 7 5700UやCore i7-1165G7よりも上でした。

電源から外した状態でもテストしてみると

シングルスレッド: 2233
マルチスレッド: 12477

とスコアはだいぶ低下しました。

これでも電源につないだRyzen 5 5500Uと同等のスコアなので悪くはないのですが、Ryzenはバッテリー駆動時のパフォーマンス低下が大きいのが弱点です。幸いこのPCは電源につないだ状態で使用するタイプのPCなので大きなマイナスにはなりませんが、パフォーマンス低下があることは覚えておきましょう。

リアルなアプリの快適度

当サイトが重視するベンチマークテスト、PCMark10の結果を見てみます。

PCMark10は一般的な利用、ビジネス利用、デジタルコンテンツ制作の3種類の作業の快適さを計測するベンチマークソフトです。

結果はすべての項目で目安となるスコアを上回りました。

こちらは電源につないだ状態での結果です。

Essentials(一般的な利用) 9057 (目安4100)
Productivity(ビジネス利用)9330 (目安4500)
Digital Contents Creation(デジタルコンテンツ制作) 5516 (目安3450)

DELLのInspiron 14 5425と比較してみます。

アプリ起動のスコアのみInspironに負けていますが、それ以外はIdeaPadの方が上です。特に画像編集とレンダリングといったクリエイティブな作業で差がつきました。これはIdeaPadのメモリが4GBx2のデュアルチャネルなのに対し、Inspironは8GBのシングルチャネルだからです。

PhotoshopでRAW現像

PhotoshopでRAW現像10枚にかかる時間を計測してみました

タイムは12.4秒。インテルと比べるとPhotoshopの相性はあまり良くありません。Ryzen 7 5700Uよりは速く、Ryzen 7 6800UやCore i5-1240Pよりは遅いという結果でした。

Photoshop自体はまずまず快適に動きます。

Davinci Resolveで動画編集

動画編集ソフトのDavinci Resolveで180秒の動画をyoutube用に書き出すのにかかった時間を計測してみました。。

タイムは112.8秒。良くもなく悪くはないといったところ。DELL Inspiron 14 5425よりは速いですが、クリエイター向けPCと比較すると下位レベルです。簡単な編集ならOKですが、4K動画の編集やエフェクトをかけた編集には向きません。

ゲーム

最後にゲーム性能に関して定番のベンチマーク、ファイナルファンタジーXIV 暁月のフィナーレ(2021年発売)を走らせてみました。

1920×1080 標準品質(ノートPC)という条件でスコアは4670、「普通」という結果でした。平均フレームレートは32fpsでした。

本機は外部GPUを搭載していないのでゲームは厳しいです。

以上のことをわかりやすくまとめると

○ネット、動画鑑賞
○オフィス系ソフトで事務作業
○Web会議
△画像編集(RAW現像)
×動画編集
×ゲーム

となります。

この価格帯のPCに求められる性能は余裕でクリアしています。

良い: 普段使いはとても快適
良い: メモリがデュアルチャネルなので画像編集もある程度いける
微妙: 電源から外した状態だとパフォーマンスが落ちる

キーボードの配列と打鍵感

キーボードはバックライト付きで、キーピッチ(キーの間隔)は19mm、キーストローク(深さ)は1.2mmです。

キー配列はLenovoお馴染みの配列と形状です。

EnterやBackspaceが横とくっついており、見た目は良くありません。

ただ慣れるとそこまで違和感はないです。打鍵感も適度な反発力があり良好です。

あとタッチパッドの操作性も問題なしです。

キーボードは普通です。

インターフェイス

USBポートは全部で4つ。

USB-Cが2つとUSB-Aが2つです。

USB-CはThunderboltではありませんが、PD対応(タイプC充電可能)で映像出力にも対応しています。

あとはHDMIとSDカードスロット、ヘッドフォンジャックです。

フルサイズのSDカードスロットがあるのでデジカメからデータを取り込むのには便利です。

良い: USBポート4つ
良い: フルサイズSDカードスロット
悪い: Thunderboltなし

バッテリー、排気音、熱など

以下の条件でテストしてみました。

・画面の明るさをMAX
・wifi環境
・youtube動画を流しっ放し

結果は約6.5時間でした。

バッテリーライフは平均的。もうちょっと長い方が理想ですが、そこまで持ち運びする機種ではないので実用上問題ないレベルです。

排気音と熱に関しても問題ありません。

特に静音性は優秀です。中程度の負荷(PassMarkベンチマークテスト)くらいではほとんどファン音はせず、とても静かです。

評価まとめ

短所
・ディスプレイが16:10じゃない
・Thunderboltなし

長所
・求められる性能を発揮できている
・USBポートが4つ
・アルミボディで頑丈
・音が静か。作業に集中できる
・コスパ優秀

全体的に高い評価をつけたいPCです。

ディスプレイが16:9である点と、Thunderbolt(万能ポート)がない点は、この価格なら許容範囲と言えるでしょう。

Ryzen 5 5625Uは普段使い~軽めの画像編集まで幅広く使えます。2022年で最もコスパの良いCPUだと思います。

前モデルから比べ、ボディの堅牢性がかなり強化されており、同時に高級感もアップしました。USBポートが4つ。フルサイズのSDカードスロットもあり、拡張性もまずまずです。

音が静かという点もとてもに気に入りました。

あまり断定的な言葉を使いたくないですが、普段使いの14型ノートなら本機かDELLのInspironで決まりだと思います。

DELL Inspiron 14 5425との比較

ライバルはDELLのInspiron。

本記事でもたびたび比較してきましたが、ここで結論を書いておきます。

まずメモリ8GBという条件なら本機が少し上です。

9月20日時点では価格はほぼ同じです。となれば性能の差でIdeaPadをとりたいです。(Inspironは画像編集以上がほぼダメですが、IdeaPadは一応こなせるレベルにあるため)

Lenovoストア IdeaPad Slim 570 14型

メモリ16GBになると、今度はInspironの方がコスパが良くなります。

メモリ16GBだとInspironも8GBx2のデュアルチャネルになるので、シングルチャネルの弱点がなくなります。

メモリ16GBで余裕をもたせて使いたいという人はDELL Inspironも候補として考えておくといいでしょう。

DELLストア Inspiron 14 5425

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