マウスコンピューターのmouse A4-A3A01SR-Aは2023年7月発売。
- 14インチ 1920×1080 (16:9)のディスプレイ
- 重量は1.49kg
- 性能は低い。普段使いまで
という特徴があります。
mouseのA4シリーズ。6万円台で買えるという安さが魅力ですが、コスパが良いとは言えない機種です。
◆スペック概要
CPU: AMD Ryzen 3 3250U メモリ: 8GB (8GBx1) SSD: 128GB ディスプレイ: 14インチ 1920x1080、非光沢 USBポート: USB-C x1、USB-A x2 インターフェイス: HDMI、有線LAN、microSD、ヘッドフォン Webカメラ: HD(720p)、プライバシーシャッターなし 顔認証なし、指紋認証なし 重量: 1.49kg
上記のデフォルト構成だと7.0万円(税込、送料込)、必要に応じてメモリやSSDをアップグレードできます。メモリは32GBまで増設可能です。
ディスプレイの詳細は不明です。
この価格帯はディスプレイの差が大きいのでしっかり書いておいてくれと思いますが、mouseはちょっと不親切ですね。
これまでの傾向から予想すると
・IPS液晶
・輝度 250nit
・sRGBカバー率 63%
の平均的な液晶だと思います。
◆最大の不安はCPU
AMD Ryzen 3 3250Uは2020年に出たCPUで3年古い型になります。
実際性能も低めで、ネットと動画視聴、それにワードエクセルが限界といったところ。
PassMarkのスコアは以下のとおりです。
CPU | シングルスレッド | マルチスレッド |
Ryzen 5 7530U | 3213 | 16514 |
Core i3-10110U | 2225 | 3943 |
Intel N100 | 1962 | 5630 |
Core i5-8250U | 1916 | 5895 |
Ryzen 3 3250U | 1804 | 3892 |
Celeron N5100 | 1407 | 3351 |
最近ミニPCで有名になったIntel N100よりは下。
2018年のCore i5よりも下。
Celeron N5100よりは上となります。
グラフの一番上にあるのが2023年のRyzen 5 7530Uです。
海外メーカーだとこの7530U搭載のPCが6.3万で買えます。
それを考えると、本機の7.0万円はだいぶ高いと言えます。
◆HP 14-emとの比較
14インチのエントリー機だとHP 14-emがライバルとなる存在。
CPUはRyzen 5 7530Uなので、本機とは段違いの性能です。
mouse A4 | HP 14-em | |
CPU | Ryzen 3 3250U | Ryzen 5 7530U |
Passmarkシングル | 1804 | 3213 |
メモリ | 8GB (8GBx1) | 8GB (4GBx2) |
SSD | 128GB | 256GB |
Webカメラ | HD | FHD |
指紋認証 | なし | あり |
有線LAN | あり | なし |
重量 | 1.49kg | 1.39kg |
価格 | 7.0万 | 6.3万 |
WebカメラがFHDになっていて、指紋認証もついていて価格は6.3万円(税込、送料込)
海外メーカーの相場を知ると、本機は5万円台くらいじゃないと張り合えない気がします。
ただmouseは国産メーカーで、サポートがしっかりしています。その安心を買うのにちょっと高めの金額を払ってもいいという人もいるでしょう。
◆まとめ
・性能はかなり低い、Intel N100やCore i5-8250Uよりも下
・性能も安さも海外メーカーが上
・買うならせめて5万円台くらいになってから
辛口の意見になってしまいましたが、この価格帯では海外メーカーが強すぎるので、しょうがないです。
むしろ、このPCをコスパが良いと褒める方が忖度しまくりで信用できないです。
百歩譲って、サポートに100%頼りたい人&ネットと動画見るだけでOK、の場合ならまあアリかなとは思います。