10月5日のWindows 11発売と同時にOfficeも刷新されます。Office 2019からOffice 2021へ。
我々が見慣れたMicrosoft Office Home & Business 2019もHome & Business 2021へ刷新されます。
永続版(昔で言うところのパッケージ版)の価格は変わらず、3.5万程度となりそうです。
永続版は最初にお金がかかるけど、1回買っておけば長く使えるので長期的にはお買い得・・それが以前の常識でした。
しかし今回のOffice 2021のサポート期間は2026年までと5年しかありません。Office 2016では10年、2019では7年のサポート期間がありましたが、今回の2021は5年です。
サポート期間が過ぎたOfficeはセキュリティ更新プログラムが終了した状態ということです。当然ウイルス感染のリスクが高くなりますから、Office 2021を安心して使えるのは2026年10月までと考えておいた方がいいです。
サポート期間が5年へと短縮。
これで価格が据え置きなわけですから、実質的には値上げということになります。
ただ値上げされたものの、サブスク方式の365にするよりは安いというのは変わりません。
Microsoft 365(旧Office 365)は1年で1.2万かかります。買った1年は1.2万で安く済みますが、2年使うと2.4万、3年使うと3.6万と増えていきます。
永続版 | 365 | |
1年目 | 3.5万 | 1.2万 |
2年目 | 3.5万 | 2.4万 |
3年目 | 3.5万 | 3.6万 |
4年目 | 3.5万 | 4.8万 |
表にあるように3年以上使うなら、365(サブスク)より永続版が安いです。
ちなみにMicrosoftはこの365推しです。こっちの方がお金になるので当然ですよね。
365は5台のPCにインストールできるので、社員が数名の小さな会社とかそういう場合にはお得ですが、普通の家庭だと365よりもやっぱり永続版が良いと思います。詳しくは記事の後半の比較を読んでください。
この記事では永続版のことを
・自分でライセンスを買ってインストールするやつ(Microsoftアカウントと紐づけ)
として呼んでいますが、もう1つ
・買ったPCに付いているプリインストール版(PCに紐づけ)
も一応永続ライセンスなので永続版と言えなくもありません。
ただそうすると名前で混乱するので、当サイトでは
- 永続版
- 365
- プリインストール版
というように分けて呼ぶことにしています。
Officeで我々が通常目にするのはこの3つです。
その特徴をざっと表にしてみました。
永続版 | 365 | プリインストール版 | |
価格 | 3.5万 | 年間1.2万 | 2.0万 |
台数 | 2台 | 5台 | 1台(買い替え不可) |
最新版に更新 | × | ○ | × |
スマホで使える | × | ○ | × |
OneNote Accessなど | × | ○ | × |
OneDrive 1TB | × | ○ | × |
永続版は同時に2台のPCにインストール可能です。あとPCを買い替えたら、古いPC内のOfficeをアンインストールして新しいPCへインストールすることも可能です。
プリインストール版は1台のみ。PCと紐づいているので、PCを買い替えるとOfficeも買い替えになります。プリインストール版のHome & Businessは約2万円です。
永続版、365、プリインストール版の中でどれがお得なのか?はインストールしたいPC台数によって決まります。
PCの買い替え年数を無視して考えると、
PCが1台 ⇒ プリインストール版
PCが2台 ⇒ 永続版
PCが3台以上 ⇒ 365
と覚えておけばOKです。
繰り返しになりますが、プリインストール版はPCを買い替えるとOfficeも買い替えなので、それで思わぬ出費になる可能性もあります。そこだけは注意しておきましょう。
◆Web版のMicrosoft Officeも試してみよう
Web版のOfficeは無料です。機能は一部制限されていますが、これでも十分使えます。
有料版Officeを買う前に、無料のWeb版Officeを試してみてもいいかもしれません。
簡単な表計算やグラフ作成などであれば、Web版で十分だと思います。