Microsoft Surface Goは2018年8月に発売された10インチの2-in-1
よく知ってるSurface Pro(12.3インチ)を一回り小さくしたモデルとなっています
Surface ProがA4サイズだったのに対し、このSurface GoはちょうどB5サイズとなります
そのコンパクトさは本当に感動的
妻のヴィトンのバッグにもすっぽり収まります
もちろんバッグにはSurface Go以外にスマホや化粧品、書類などが余裕で入ります
そんなSurface Goを1週間使ってみた感想を以下に綴ってみたいと思います
◆見た目、デザイン
Surface Goはタブレット部分とキーボード(タイプカバー)の2つが別売りです
タブレット部分は522gで片手で軽々持てます。
縦使いにしてニュースサイトをチェックしているところ
タブレットだけでも安定して自立します。
キックスタンドの角度が大きく開くようになっているので膝の上で使うときとかに便利です
タブレットとタイプカバーが一体となったところ
天板側から見たところ
液晶ディスプレイは10インチで3:2の比率
今流行りのフレームレスではないものの、解像度は1800×1200(217PPI)で高精細です。
とても明るくてコントラストも高く、美しいディスプレイです
光沢タイプなので映り込みがありますが、視野角は広くて横から見ても彩度、輝度の変化が少ないです。
さすがSurfaceシリーズ。ディスプレイの美しさは折り紙付きです。
◆レビュー機のスペック
・OS: Windows 10 S
・CPU:Pentium Gold 4415Y
・メモリ:8GB
・ストレージ: SSD 128GB
・ディスプレイ:10インチ (1800×1200)タッチ対応
・インターフェイス:USB typeC x1、Surface Connect、microSD、ヘッドフォンジャック
・サイズ、重さ: 245 mm x 175 mm x 8.30 mm、522g(タイプカバー込だと約767g)
・ソフト: Office Home & Business 2016
OSはWindows 10のSモード
セキュリティとパフォーマンスを重視したOSですがWindowsストアのアプリしか使えないという点がネックです
ただし無料でWindwos 10 Homeへアップグレード可能です(Sモードをオフにすることが可能)
レビュー機のストレージはSSD 128GBです
1ランク下のモデルとして
・メモリ4GB
・eMMC 64GB
というモデルがあります
オフィスはHome & Business 2016が付いています。
オフィス付きのため価格もアップ
一番安いモデルで69,984円(税込)となります
レビュー機の構成だと本体だけで8.9万、キーボードとペンを付けると11.9万と高級ノートの価格帯までいきます
◆10万近くかかる
Surface Go自体はそこまで高くないのですが、
1.オフィスが強制的についてくる
2.キーボードは別売りで16,632円
3.ペンも別売りで12,744円
これらを考慮すると、10万は覚悟しないといけない感じです。
特にオフィスが強制的についてくるというのは、発売前から非常に不評でした
「オフィスなし」の選択肢もあれば良かったと思います
しかし日本の市場において、オフィス付きのパソコンの方が圧倒的に売れやすいというのも事実。
Microsoft(日本の)がとった販売戦略がどう出るかはわかりませんが、本当にSurface Goが欲しい人たちにとってオフィスのある/なしはあまり関係ないのかもしれません。
◆インターフェイス(拡張性)
Surface GoのUSBポートはUSB-Cが1つのみ
Surface ProがUSB-Aの1つのみで不満でしたが、Goの方も不満です。
USB-CとUSB-A、両方はできなかったのでしょうか?
USB-CとSurface Connectポートが筐体の右側面に付いていますが、左側面には何も付いていません。左側面にUSB-Aが1つあれば最高だったのに・・と思ってしまいました。
あとmicroSDスロットが背面についています。
◆SSD、処理速度
内蔵されているSSDは東芝のKBG30ZPZ128G
PCIe接続のSSDです。
ベンチマークをとると以下のようになりました。
SATAではなくPCIe接続ですが、レーン数は2のPCIe 3.0 x2ですね
シーケンシャルリードは1200MB/sとまずまずの速さですが、体感に寄与すると言われる4Kランダムアクセスは、SATAのSSDよりも遅いです。
電源をオンしてからデスクトップが表示されるまでにかかった時間は約16.3秒でした。
平均よりもやや遅めです
CPUのPentium Gold 4415Y(1.6GHz)は、CeleronやAtomよりはマシ、Core i3以下という評価。
ネット、動画鑑賞など軽めの作業は快適でしたが、それでもたまにモタつくことはありました。
1.youtubeトップを開く
2.検索窓にワードを入れようとする
3.ワードが入らない
4.あれ?
5.遅れてワードが入る
とワンテンポ遅れることがよくあります。
動画再生時のCPU使用率は10%前後で安定していました。
◆キーボード、タッチパッド
キートラベル(キーの深さ)は約1.1mm前後。
タイプカバーと床に隙間を空けるか、床にピタっと着けて使うかで打鍵感が変わります。
ぼくのおすすめは隙間を空ける方です。
タイプ時にたわみが生じますが、予想以上に反発力があり、しっかりとした打鍵感が得られます。
Surface Proのキーボードはもう少しふにゃっとした感触でしたが、Surface Goになって少し良くなった気がします。
ただタイプ時はポコポコと音がします。カフェなら気にならない大きさの音ですが、図書館ぐらい静かな場所だとちょっと厳しいかもしれません。
タッチパッドは95mm x 56mm
あまり広さはありませんが、操作性はまずまず良好でした。
タイプカバーは、Surface Go専用のタイプカバーです
Surface Proとの互換性はないので注意してください
入力デバイスの質は一番危惧していたポイントですが、致命的な欠点はなくかなり健闘していると言えます。
◆バッテリー、静音性、熱問題
バッテリーの駆動時間はまずまず優秀です。
・ディスプレイの明るさMAX
・wifi環境
・abemaTVの動画を流しっぱなし
みたところ約4時間もちました。
Surface Goのディスプレイはかなり明るいので、半分くらいの明るさでも十分です。
明るさ60%で再測定したところ、約6時間もちました
メールチェックやネットなど、軽めの作業ならもっと長時間もつはずです。
ファンレス(ファンがない)なのでとても静かですし、Pentium 4415Yは超低電圧タイプなので熱もあまり持ちません。
手で持つことが多いSurface Goに適した熱設計だと思いました。
◆ペン
ペンは別売りです
Surfaceペンの完成度は高く、書き心地はとても良いです
ただ10インチのSurface Go上だと絵を描いたりするのは少し狭いかなという感じはしました。
◆総合評価、まとめ
・デザイン ☆☆☆☆
・キーボード、タッチパッド ☆☆☆
・ディスプレイ ☆☆☆☆☆
・SSD ☆☆☆
・インターフェイス ☆☆
・バッテリー ☆☆☆
・コスパ ☆☆☆
短所
・USB-Cしかない
・オフィス付きで価格アップ
長所
・美しい液晶ディスプレイ
・軽さ、コンパクトさ
CPUやSSDのパフォーマンスはやや物足りないという印象を持ちましたが、それはあくまでメインPCとして見た場合の話。
持ち歩き専用のサブPCとしては必要かつ十分かなと思います。
ただUSBポートがUSB-Cしかないのは大きなマイナス
このままだとUSBメモリが挿せないのでかなり不便です
一方、液晶ディスプレイの質は、この価格帯のPCとしてはあり得ないほど飛び抜けています
キーボードやタッチパッドも悪くないレベルです
タブレットだけなら522g、片手が軽々持てる軽さなので、ベッドで寝転びながら動画を観るのも楽ちんです。
不評だったオフィス付きという点も、オフィスを必要とする人なら特に問題はないでしょう。
発表当初は米国で399ドル(オフィスなし)という期待があったせいで、なぜ日本だけオフィス付きなんだ?という落胆が広がりましたが、時間が経ち冷静になって見直してみると、なかなかの仕上がりになっていると思います
何よりこの軽さは大きな武器です。
気軽に持ち出してカフェでドヤりたくなりますw
インスタ映えもします
買うなら、容量的にも余裕のあるSSD128GBのモデルがおすすめです