第8世代Kaby Lake-RのCPUもだいぶサンプル数が集まり、その評価が固まってきました。
◆第7世代との差
まずは第7世代と比べどのくらい性能アップしたのか調べてみました。
ベンチマークスコアは
1.Cinebench R15のマルチコア
2.PassMark
の2種類を調査しました。
第7世代のCore i5-7200UとCore i7-7500Uを1とした場合のCore i5-8250UとCore i7-8550Uがどのくらいの値になるかを示したのが下図です。
これを見ると、第7世代の1に対し、第8世代は1.5以上
つまり50%アップしているということがわかります。
CinebenchとPassMarkでほとんど差がないので信頼できる数字だと考えていいでしょう。
ここ数年は1世代ごとに20~30%アップぐらいが常でしたからこの50%アップは凄いことです。
ただ50%アップといってもこれはMAXで出るパワーが50%アップになったということなので、通常時の処理の速さが1.5倍増しになるわけではありません。
実際の処理はCPU以外にもSSDやグラフィックスなどいろいろなスペックが効いてくるわけです。
ちなみに実用に即したベンチマークとして有名なPC Mark8で比較すると、軽めの作業なら10%程度の速度アップが期待できるようです。
◆Core i5とi7の差
次はこのCore i5-8250UとCore i7-8550Uの差をグラフにしてみました。
比較のため第6世代、第7世代も調べてみました。各世代のCore i5を1としてCore i7がどのくらいの値になるか示したのが下図です。
Core i5とCore i7の棒グラフの長さ比を見てください。
比較的差の大きい第7世代でもCore i7はCore i5に対し10%増。
第8世代ではCore i7はCore i5に対しわずか3~7%程度の差しかありません。
これからわかるのは、
Core i5で十分
という説が有力ということです。
同じパソコンでもCore i5とCore i7でどのくらい価格差があるかはそのパソコンの機種に依りますが、大抵のケースで、コスパならCore i5が最善なような気がします。
ただし「SSDを512GBにするならCore i7モデルしか選択肢がない」というような例もあるので、もし他のスペック構成で譲れない部分があるなら、それを優先するのがいいでしょう。
そうでない限り、Core i7-8550Uを選択するメリットはあまりないという結果です。