ベンチマークソフト3DMark Time Spyのスコアをざっくり比較してみます。
対象はノートパソコン用のグラボです。
Time Spyを実行すると
・Overallスコア
・CPUスコア
・Graphicsスコア
の3つが出てきますが、グラボの性能を比較する上で重要なのは最後の「Graphicsスコア」です。
以下のグラフはそのGraphicsスコアを元に作成しています。
データは3DMark公式のもので2023年7月時点の平均値です。
ざっくり性能を知りたいという人には、このグラフで十分かなと思います。
グラボにくわしい人ならおわかりだと思いますが、例えば同じRTX 3050でも、TGP(総グラフィックス電力)が50Wのものもあれば95Wのものもあります。
50Wよりも95Wが当然性能は上ですが、上のグラフでは50Wと95Wを区別せずに同じRTX 3050として平均値を出しています。
それっていいの?
くわしい人は疑問に感じるかもしれません。
RTX 3050はゲーミングノートに搭載されることもあれば、薄型のクリエイター向けノートに搭載されることもあります。
ゲーミングノートならTGPは高く設定されています。
薄型ノートならTGPは低めです。
グラフによるとRTX 3050の平均値は4852です。
それを元に、ゲーミングノートの場合はもっと上の5000後半になる可能性が高いな、薄型PCだと逆に3000台になる可能性が高いなというふうに考えておくといいでしょう。
RTX 3050の平均スコア: 4852
ゲーミングノートのRTX 3050: 5000~6000
薄型ノート: 3000~4000
つまり、ざっくり知りたいなら平均スコアだけでもOK。より精度を高めたいなら、平均スコアと欲しいPCのTGPを知っておく必要があるということです。
スコアの目安とコスパ
Time Spyの目安は以下のとおり。
スコア | 快適度 |
10000~13000 | FHDならほとんどのゲームで144fps出せる。 |
7000~10000 | FHDならほとんどのゲームで100fps出せる |
4000~7000 | FHDで中量級ゲームを快適にプレイ可能 |
2500~4000 | FHDで軽量級ゲームを快適にプレイ可能 |
普通の人なら、7000~10000くらいのあれば満足できるはずです。
最初のグラフと照らし合わせると、
・RTX 4050
・RTX 3060
といった辺りがコスパ的に良さそうです。
実際、RTX 3050TiからRTX 4050へのスコアがジャンプアップしているのがわかりますね。
2023年7月時点なら、RTX 3060搭載で12万~13万くらいのPCがいくつかあります。
予算に余裕があるなら、
・RTX 4060
・RTX 3070
といったところを買うとより安心かなと思います。
おすすめのゲーミングノート
◆DELL G15 ゲーミング ノートパソコン
CPU: Core i7-12700H
メモリ: 16GB
SSD: 512GB
ディスプレイ: 15.6インチ 1920x1080、165Hz
グラフィックス: RTX 3060
という構成で12.5万円(税込、送料込)
2022年モデルなので在庫がなくなり次第終了となります。
◆Lenovo Legion Pro 5 Gen 8
CPU: AMD Ryzen 7 7745HX
メモリ: 16GB
SSD: 1TB
ディスプレイ: 16インチ 2560x1600、100%sRGB、240Hz
グラフィックス: RTX 4060
という構成で19.5万円(税込、送料込)
こちらは2023年モデル。CPU、ディスプレイ、SSD容量、グラボの全てがグレードアップするとこの価格になります。
長い目で見ればこのくらいのスペックを買っておいた方がお得かもしれません。