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Yoga 7 2-in-1 Gen 9 (AMD)のレビュー。インテルよりも良いかも?

今回はYoga 7 2-in-1 Gen 9のレビューです【貸出機材提供:Lenovo】

Lenovo Yoga 7 2-in-1 Gen 9は2024年3月発売のノートPC。

  • CPUはAMDのRyzen 7 8840HSで性能よし
  • 14インチ FHDの有機EL
  • 変形2-in-1でペンも付属

という特徴があります。

ゲーミングPCほどではないですが、性能はかなり高いです。ペンを使ってイラスト制作をしたい人、または普通に画像編集や動画編集を行いたい人におすすめです。

まずはスペックから見ていきましょう。

レビュー機のスペック

・Windows 11 Home 64bit
・CPU: AMD Ryzen 7 8840HS
・メモリ: 16GB (8GBx2) オンボード
・内蔵グラフィックス: Radeon 780M
・SSD: 1TB
・ディスプレイ: 14インチ 1920x1200、光沢、OLED、60Hz
・USBポート: USB-C x2、USB-A x1
・インターフェイス: HDMI、microSD、ヘッドフォン
・Webカメラ: FHD(1080p)、プライバシーシャッター
・顔認証あり、指紋認証なし
・重量: 1.49kg
・ペン付属

レビュー機はRyzen 7のモデル。メモリはオンボードなので増設はできません。

5月19日時点の価格は14.5万円(税込、送料込)となっています

※価格の最新情報はLenovoのオンラインストアで確認してください。

デザイン、ディスプレイ

カラーはストームグレー。オーソドックスな色です

本機は変形タイプの2-in-1なのでタブレットとしても使えます

ボディはアルミ合金でしっかりとした作りです

ディスプレイは

・有機EL (OLED)
・FHD (1920×1200)
・縦横比16:10
・光沢、タッチパネル
・リフレッシュレート 60Hz
・輝度(明るさ) 300nit
・色域 sRGBカバー率 100%

という仕様。

有機ELということで、色はとても鮮やかです

DELLのInspiron 14 (2023)とと比較すると、本機の方が明るいことがわかります。

まだ発色もとても良いです。色域はsRGBカバー率100%です。

ただ映り込みがけっこうあるので、長時間使っていると目が疲れるかもしれません

あとこのYoga 7シリーズは2023年は2.8Kの有機ELでした。それが2024年モデルになり、FHDへと格下げされたのも残念な点です

良い: 発色の良いディスプレイ
微妙: 映り込みがある
悪い: 2023年モデルよりも解像度が下がった

Webカメラ

Webカメラの解像度はFHD(1080p)。プライバシーシャッター付きです

写りは良好です。

コントラストが効いてパキッと見えます。

Webカメラは顔認証機能も付いています。

良い: FHDカメラで写りは良好

ベンチマーク

CPUはRyzen 7 8840HS。2024年のAMDの最新モデルです。

PassMarkのベンチマークテストを実施したところ、

シングルスレッド: 3662
マルチスレッド: 25146

というスコアでした。

期待どおりのスコアです。
インテルのCore Ultra 7 155Hよりは高いスコアです。

2022年のゲーミングノートくらいの性能が出ています。

PCMark 10

PCMark 10はリアルなアプリを使用したベンチマークで、一般的な利用、ビジネス利用、デジタルコンテンツ制作の3種類の作業の快適さを計測するベンチマークソフトです。以下がその結果です。

ここで注目したのはデジタルコンテンツ制作のスコア

薄型ノートPCの中では上位のスコアです。Core Ultra 5 125H搭載のPCよりは上ですし、1世代前のRyzen 7735Uには圧倒的な差をつけています。

PhotoshopでRAW現像

PhotoshopでRAW現像10枚にかかる時間を計測してみました

RAW現像はRyzenの苦手分野。その中では健闘しています。

Core Ultra 5 125Hよりは下ですが、これまでのRyzenでは最速タイムでした。

AIによる画像処理 (Photoshop)

Photoshopのノイズ除去はAIを利用した新機能です。この処理にかかる時間も計測しました。

予想以上の速さです。インテルの最新CPUの3倍くらい速いです。専用GPUのRTX 4050を搭載したPCにはまだ及びませんが、とても良い結果です。

インテルもAMDも2024年はAI対応パソコンを売りとしていますが、PhotoshopのAI処理に限ってみると、AMDの圧勝と言えます。

Davinci Resolveで動画編集

動画編集ソフトのDavinci Resolveで180秒の動画をyoutube用に書き出すのにかかった時間を計測してみました。

こちらも優秀。Core Ultra 5 125Hよりも1.4倍速いです。

ゲーム性能

定番のベンチマーク、FF 14 暁月のフィナーレ(2021年発売)の結果は以下のとおり。

1920×1080 標準品質(ノートPC)という条件でスコアは8036、「快適」という結果で平均フレームレートは58fpsでした。

こちらはIntel Arcと同じフレームレートでした。

FF 14 黄金のレガシー(2024年発売)の結果は以下のとおり。

こちらはだいぶ重くなり、平均フレームレートは40fpsになります。

2023年のPCと比べると大きく進化しており、軽めのゲームを低設定で楽しむことができます。ただ高いフレームレートが必要なfps系ゲームや中量級のゲームとなるとまだまだ性能不足です。

以上のことをわかりやすくまとめると

○ネット、動画鑑賞
○オフィス系ソフトで事務作業
○Web会議
〇画像編集
○動画編集
△ゲーム

という快適度になります。

良い: 薄型ノートの中では高い性能
良い: PhotoshopのAI処理が大きく進化
良い: グラフィック性能がアップ

キーボードの配列と打鍵感

キーピッチ(キーの間隔)は19mm、キーストローク(深さ)は1.4mmです。

EnterキーとBackspaceキーが横をくっついてしまったのは残念ですが、そこは妥協するしかないでしょう。打ちやすさにはそこまで影響ありません。

微妙: EnterキーとBackspaceキーが横をくっついている

インターフェイス

USBポートはUSB-Aが1つ、USB-Cが2つ。USB-Cの1つがUSB4 (Thunderbolt 4)対応です。

残りの1つも

・PD対応(モバイルバッテリーから充電OK)
・映像出力可能

と使い勝手は良いです

14インチPCとしてはまずまず充実したインターフェイスです。

1つ残念なのがフルサイズのSDカードスロットではないいう点。デジカメのデータ転送はまだまだSDカードが主流です。

良い: Thunderboltが1つ
悪い: フルサイズのSDカードスロットがない

ペン対応

本機はタッチパネルで、かつペンも付属してます。

本格的なペンではないですが、メモ程度に使うには十分かなと思います。

バッテリー、排気音、熱など

バッテリー容量は71Whです。 
以下の条件でテストしてみました。

・画面の明るさをMAX
・wifi環境
・youtube動画を流しっ放し

結果は約6.0時間。

バッテリー容量の割にはあまり持たないなという印象です。

熱や音については問題なし。

負荷時のファン音は41デシベルでした。図書館など静かな場所で使うと少し気になるかなというレベルです。

ちなみにノートPCの平均的な駆動音は35~40デシベル。ゲーミングノートだと45~50デシベルです。

評価まとめ

悪い点
・2023年モデルは解像度が2.8Kだったのに、2024年はFHDにダウン
・SDカードスロット無し

良い点
・PhotoshopのAI処理が速くなってる
・グラフィック性能がアップ。軽めのゲームまで楽しめる
・インテルモデルよりもコスパ良し

画像編集、動画編集など幅広い用途に使えるPCです。

ディスプレイの解像度がFHDになったのは残念ですが、実際に使って不満に思うシーンはそこまで多くなかったです。

もし2.8Kの解像度が欲しい場合は、兄弟機のYoga 7iの方をおすすめします。

そちらはCPUがインテルのCore Ultraシリーズ。15.5万で購入可能です。

Lenovoストア Yoga 7i 2-in-1 Gen 9 (Intel Core Ultra)

本機はインテルのCore Ultraシリーズよりも価格が安く、また性能で上回るケースが多いが一番の長所です。Ryzen 5モデルよりもRyzen 7モデルの方が、CPU性能、グラフィック性能の両方が高いので、できればRyzen 7モデルを選びたいです。

Lenovoストア Yoga 7 2-in-1 Gen 9 (AMD)

あと同じ2-in-1でHPのENVY x360 14-faというの候補として考えていいかもしれません。

ENVYもRyzen 7 8840HS搭載、ディスプレイは2.8Kの有機ELで価格は16.5万円(税込、送料込)

ペンは別売りですが、キー配列がしっかり日本仕様になっているのが長所です

HPストア ENVY x360 14 (AMD)

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