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藤井四段が29連勝の新記録。

藤井四段がとうとう29連勝を達成しました。

いや~強い!

途中までやや劣勢だったこの試合ですが、最後は逆転で決めました。

図は後手が48金と指した局面。
藤井四段の飛車は捕獲されているので、飛車は諦めて、角2枚で相手陣を攻めていくしかありません。

ここからの藤井四段の攻めは本当に緩みがなく、素晴らしかったです。
逆に相手の増田四段は小さなミスを犯してしまいました。

まずは22歩と手筋の歩打ち。同金と取らせて陣形を乱し、さて次どう指す?

と思っていたら77桂

飛車取りで先手を取って、さらに65桂と跳ねました。

65桂と75角で53の地点を狙う、さらに31角成も同時に狙う構想。最初に一発利かせた22歩の意味も明らかになってきましたね。

数手後、さらに藤井四段は15角ともう一枚の角を投入して、2枚の角でダイアゴナルな攻め。

局面は33の金取り。ここで増田四段は32銀と受けました。

悪くない手に見えますが、ソフトによるとこれがミス。39飛と、金に紐をつけながら、攻め合いの手を指すべきでした。

この辺、増田四段は対応し過ぎなような気もしますが、まあでもそれは局後にソフトで検討してるからこそ言えることですね。

32銀に対し、藤井四段は53桂打

いわゆる「俗手」ってやつです。

次に33角成から41金までの詰めろになっていますが、大抵こういう手で玉は寄らないっていうのが将棋の常識。

増田四段も自信があったはずです。43金上と玉の逃げる場所を確保しました。

が、これもやや甘かったみたいです。

21歩成と指されてみると、次の22とが厳しく、あっという間に形勢逆転となっています。

驚くべきことは、最初に載せた図からここまで藤井四段の陣形はほとんど変化がなく、逆にあれだけ手つかずだった増田四段の陣形が大きく乱されているという点。

普通はこれだけ攻めれば、相手のパンチも食らって自陣もダメージを受けるものですが、相手にパンチを出させないで自分だけがパンチ打ち続けたという感じですね。

藤井四段の読みが完全に上だったということでしょう。

例によって寄せも鮮やかでした。

アマチュアならここからもうひと山、ふた山、来てもおかしくない場面ですが、あっという間に包囲網を築き、相手を投了に追い込みました。

投了図は38飛まで。

飛車を自陣に打って手堅く勝ちを決めました。

これで増田四段は手がありません。39銀と打っても58玉と逃げられます。

28の角を取られると、64金の一手詰め。19角成としても42成桂とすれば、これが次41馬の詰めろ。もう一手一手となります。

振り返ってみても、中終盤の藤井四段の正確かつハイレベルな指し手が光った一局でした。


これもかなり売れてるみたいですね⇒ 藤井聡太 四段  クリアファイル

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