Intel N97は4コア4スレッドのCPU。ミニPCで有名となったIntel N100と似た仕様ですが、N97の方が少し性能は高いです。
2023年11月時点のPassMarkのベンチマークスコアは
サンプル数 10
シングルスレッド 2191
マルチスレッド 6145
となっています。
N100 | N97 | |
コアスレッド | 4コア4スレッド | 4コア4スレッド |
ターボ時周波数 | 3.4GHz | 3.6GHz |
TDP | 6W | 12W |
PassMarkシングル | 1969 | 2191 |
PassMarkマルチ | 5613 | 6145 |
Intel N97のターボ時周波数は3.6GHzあり、N100の3.4GHzよりも上です。またTDP(熱設計電力)も12Wと高めです。
実際、PassMarkのスコアを見ると、
シングルスレッドで11%
マルチスレッドで9%
ほどN97が上回っていることがわかります。
◆性能的には「下の上」
Intel N100より上と言っても過大な期待はできません。
ネット、動画視聴、ワードエクセルでの簡単な資料作りといったとこが守備範囲となります。
このレベルではマルチよりもシングルの方が体感として効いてくるので、シングルスレッドのスコアで比較してみます。
一番上がCore i5-1135G7
第11世代のCore i5とはまだまだ差があります。
第10世代のCore i5-10210Uと比べると、ほぼ同じくらいのスコア。健闘しています。
ただグラフで見るとN97~N100は団子状態で、そこまで差があるとは言い切れません。2023年のCPU全体で見ると「下の上」レベルに留まるかなと思います。
グラフの一番下はCeleron N5100。
N5100のスコアが1413で、下に抜けた存在です。
N5100⇒N100のときの差(=驚き)と比べると、N100⇒N97の差はかなり小さくなるでしょう。