DELLの15.6型ハイスペックノート、XPS 15 9510 (2021年モデル)が発売されました。
- DELLの最上位XPSシリーズ
- ガチなクリエイター向けPC
- CPUは8コア16スレッドのTigerLake H45
- メモリは最大64GB
- 4K液晶や3.5K有機ELを搭載可能
という特徴があります。
昨日紹介したInspiron 16 7610をさらにハイスペックにしたPCになっています。
ガチなクリエイター向けPCとして文句のない仕様となっているので、予算に余裕のある人はInspironよりもXPSをおすすめします。
スペック概要
CPU: Core i7-11800H、Core i9-11900H
メモリ: 16GB (最大64GB)デュアルチャネル
SSD: 512GB (最大2TB)
グラフィックス: NVIDIA GeForce RTX 3050 Ti (45W)
ディスプレイ: FHD、4K液晶、3.5K有機EL
USBポート: USB-C (Thunderbolt 4) x2、USB-C x1
インターフェイス: フルサイズSDカード、ヘッドフォン
Wi-Fi: Wi-Fi 6対応
付属: USB-C to USB-Aアダプター、HDMI変換アダプター
重量: 2.01kg (4K液晶選択時)、1.96kg (有機EL選択時)
CPUはインテルの第11世代Core Hシリーズ。TigerLake H45というコード名が付いているハイスペック仕様のCPUです。TDPは45Wと高め。Core i7-11800H、Core i9-11900Hともに8コア16スレッドです。
Cinebench R23のマルチコアのスコアも高く、Ryzen 7 5800Hと同等レベル。
インテルなのに、マルチコア性能で十分高いスコアが出ているのが特徴です。マルチコア性能が効く、レンダリングや動画エンコードなどでもRyzenに引けをとらないでしょう。
またインテルはシングルコア性能が高く、Adobeのアプリ、LightroomやPhotoshopとの相性が良いのも強みです。Adobeを使うならRyzenよりもインテルの方がおすすめです。
メモリは標準で16GBのデュアルチャネル。最大で64GBまで搭載可能です。
できることは、
〇ネット、動画鑑賞
〇オフィス系アプリ
〇画像編集 (RAW現像)
〇動画編集
〇3DCG (レンダリング)
△ゲーム
といった感じ。ゲームだけはもっとグラフィックスを強化しないとダメですが、それ以外の主だったクリエイティブ作業にはほぼ完璧に対応できると思います。
8コア16スレッドのインテルCPUが強い
ディスプレイ
ディスプレイの選択肢は3つ。
FHD | 4K | 3.5K OLED | |
解像度 | 1920x1200 | 3840x2400 | 3456x2160 |
輝度 | 500 nit | 500 nit | 400 nit |
色域 | sRGB 100% | AdobeRGB 100% | DCI-P3 100% |
コントラスト | 1650:1 | 1600:1 | 80000:1 |
消費電力 | 4.41W | 10.40W | 12.13W |
価格 | 23.8万 | 27.1万 | 28.0万 |
FHDか、4K液晶か、3.5K有機ELかを選べます。
FHDと言っても、輝度は500nitと通常のノートよりも圧倒的に明るい液晶ですし、sRGBカバー率100%で色域も広いです。
解像度をアップして4K液晶にすると、AdobeRGBが100%になります。
AdobeRGBは印刷業界でよく使われる標準規格でsRGBよりも色域が広いです。
3つめの3.5K有機EL(OLED)は、映像編集向けの規格DCI-P3カバー率100%です。
有機ELなので黒がしっかり黒として出力され、コントラストが高いのが特徴です。
価格は最後の有機ELが一番高くなっています。
ディスプレイのアスペクト比は全部16:10で共通です。
XPSシリーズらしく4辺のフレーム(額縁)がとても細いです。
ディスプレイはプロ仕様です
筐体カラー
カラーは天板がプラチナシルバー、キーボード面がブラックです。
天板はアルミ削り出し、キーボード面はカーボン素材を使用しており、かなりの強度があります。
またXPSシリーズの高級感、デザインのカッコ良さはWindows機では1、2を争うレベルなので、見た目の満足度は高いと思います。
グラフィックスはGeForce RTX 3050Ti
グラフィックスはNVIDIAのGeForce RTX 3050Ti (45W)を搭載しています。
性能的にはGTX 1660 Tiと同じくらいでしょうか。
中の下レベルのグラフィックスなのでゲーム用としてはちょっと心許ないですが、動画編集や3DCG用のグラフィックスとしてはまずまずだと思います。
CPUのアシスト的な役割としてうまく働いてくれるでしょう。
インターフェイス
USBポートは3つ。
USB3.2 Gen 2 Type-Cが1つ。そしてThunderbolt 4が2つです。USB-Aポートはありませんが、USB-C to USB-Aのアダプターが付いてきます。またHDMIへの変換アダプターも付いてきます。
薄型設計ながらフルサイズSDカードスロットがあるのは素晴らしい点です。
しかもこのSDカードスロットは最新規格のUHS-IIIに対応したバージョン6.0になっています。
UHS-I: 104MB/s
UHS-II: 312MB/s
UHS-III: 624MB/s
と規格が新しくなるにつれ、転送速度も速くなります。
UHS-IIIのSDカードを使ってデジカメで写真や動画を撮ったとき、そのデータをXPS 15に転送するスピードは圧倒的に高速です。
流石はXPS。クリエイターのことを本当に考えた設計になっています。
Inspiron 16 7610との比較
弱点のないXPS 15ですが、その分値段も高め。
同時発売の下位モデル、Inspiron 16 7610と比較してみました。
Inspiron 16 7610 | XPS 15 7510 | |
CPU | Core i7-11800H | Core i7-11800H |
メモリ | 16GB | 16GB |
SSD | 512GB | 512GB |
ディスプレイ解像度 | 3.5K 3072x1920 | 3840x2400 |
輝度、色域 | 300nit、sRGB100% | 500nit、AdobeRGB100% |
グラフィックス | Intel UHD | RTX 3050Ti |
価格 | 13.8万 | 23.8万 |
Inspironだと基本スペックは同じで13.8万。
10万も安く買えます。
クリエイター向けPCと言っても、いろんなレベルがありますが、アマチュアレベルならInspironでも十分対応できるのではないかと思います。
XPS 15は完全にプロ向け。もしくはアマチュアでも相当高いレベルでやってる人向けです。
メモリが16GBで足らないとなったら、Inspironでは対応できないのでXPS 15一択です。他にも筐体デザインの差、ディスプレイの差、SDカードスロットの差などを加算していくと最終的にはこのぐらいの価格差になるということでしょう。
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安いInspiron 16も要チェックです。