DELLのInspiron 16 5625は2022年2月発売のノートPC。

- ・16インチ 16:10ディスプレイ
- ・CPUはAMD Ryzen 5000シリーズのZen3
- ・重さ1.87kg
という特徴があります。
1週間ほど使ってみた結論を書くと

良い
・普段使い~ビジネス利用は快適
・広いディスプレイで作業しやすい
・価格以上に高級感がある
・コスパが良い

悪い
・メモリ8GBだと性能が限定される
となります。
大きな欠点がないので万人におすすめできるPCだと思いました。
まずはスペックから確認していきましょう。
レビュー機のスペック
・Windows 11 Home 64bit
・CPU:AMD Ryzen 7 5825U
・メモリ:16GB (8GBx2)
・ストレージ: SSD 512GB
・ディスプレイ:16型 (1920×1200) 、非光沢、 広視野角(IPS相当)
・USB: USB-C x1、USB-A x2
・インターフェイス: SDカード、HDMI、ヘッドフォン
・Wi-Fi: Wi-Fi 6対応
・顔認証なし、指紋認証あり
・Webカメラ: FHD(1080p)、プライバシーシャッター
・サイズ: 356.78×251.90×17.95-18.30mm
・重量: 1.87kg

CPUは8コア16スレッドのRyzen 7 5825U。メモリは16GB。8GBx2のデュアルチャネルという構成です。モデル名は「プラチナ」となっています。
上記の構成で10.9万円(税込、送料込)
コスパはとても良いです。
1つ下にRyzen 5 + メモリ16GBという組み合わせもあり、そちらのモデルは9.6万円(税込、送料込)とさらに安くなります。
また各々のモデルにはMS Officeをつけることが可能です。
※価格は変動することがあるので最新情報はDELLのオンラインストアで確認してください
デザイン、ディスプレイ
天板はアルミ合金を使用しており、中央にDELLのロゴが入っています。

カラーはプラチナシルバー。少し光沢があり高級感のあるシルバーです。指紋も目立ちません。
エッジの部分の作りもシャープでかっこいいです。


排気口はヒンジの部分に隠れているタイプです。
キーボード面はタイタングレー。

こちらは無難な色です。
重さは1.87kgというカタログ値でしたが、実際に測定すると1.82kgとやや軽めでした。

とは言え、この重さだと持ち歩きは厳しいので据え置き用となるでしょう。
ディスプレイは
・FHD相当 (1920×1200)
・縦横比16:10
・非光沢
・広視野角(IPS相当)
・リフレッシュレート 60Hz
・輝度(明るさ) 300nit
・色域 sRGBカバー率 63%
という仕様です。

カタログ値では輝度が250nitとなっていますが、レビュー機で実測すると300nitでした。

最大で135度くらい開きます。
明るくて映り込みも少ないディスプレイです。

発色も自然で良いと思いました。
また16:10なので、16:9のディスプレイよりも表示できる情報量が多いです。作業効率がアップするというメリットがあります。
14インチのInspironと比較してみます。

どちらも縦横比は16:10なので、Webページの見える範囲は変わりません。ただ16インチの本機の方が文字が大きく見やすいことは確かです。
ディスプレイ上部のWebカメラにはプライバシーシャッターが付いており、使用しないときはカメラを隠しておけます。

カメラの解像度はFHD (1080p)です。

ダイナミックレンジが狭く、白飛びや黒潰れが発生しやすいカメラでした。兄弟機のInspiron 14ではそんなことなかったので、カメラ性能は個体差が大きいのかもしれません。これついては評価が難しいので今回は対象外とさせていただきます。
顔認証はナシですが、キーボード面に指紋センサーが付いています。

良い: まずまずの高級感
良い: 16:10ディスプレイ
微妙: Webカメラは平均以下
ベンチマーク
CPUはAMD Ryzen 7 5825U。
PassMarkベンチマークテストを実施したところ、
シングルスレッド: 3117
マルチスレッド: 18168
というスコアでした。

期待どおり優秀なスコアです。

2021年のエースRyzen 7 5800Hには及ばないものの、マルチスレッドスコアはCore i7-1260PやRyzen 7 5700Uよりも上です。
◆リアルなアプリの快適度
当サイトが重視するベンチマークテスト、PCMark10の結果を見てみましょう。
PCMark10は一般的な利用、ビジネス利用、デジタルコンテンツ制作の3種類の作業の快適さを計測するベンチマークソフトです。
結果はすべての項目で目安となるスコアを上回りました。

Essentials(一般的な利用) 8644 (目安4100)
Productivity(ビジネス利用)9288 (目安4500)
Digital Contents Creation(デジタルコンテンツ制作) 5207 (目安3450)
Ryzen 5、メモリ8GBのInspiron 14 5425と比較してみます。
アプリ起動やビデオ会議などの軽めの作業ではスコアが下ですが、負荷が高くなるにつれて本機が上になっていきます。特に画像編集やレンダリングのスコアが23~37%と大きな差になりました。
これはRyzen 5とRyzen 7の差というよりも、メモリ8GBと16GBの差です。普段使い用ならメモリ8GBでも十分ですが、画像編集や動画編集などをやりたい場合はメモリ16GBがおすすめです。
◆PhotoshopでRAW現像
PhotoshopでRAW現像10枚にかかる時間を計測してみました
その結果が下の表になります。
第12世代インテルと比較すると遅いですが、Ryzenの中では平均的です。
◆Davinci Resolveで動画編集
180秒のFHD動画(30fps)の書き出しにかかった時間を計測してみました。
まずまず優秀なタイムです。書き出しはマルチスレッド性能が効くので、第12世代インテルよりも速いタイムが出ています。
エフェクトをかけた編集や4K動画編集は厳しいかもしれませんが、簡単な動画編集なら快適にこなしてくれるでしょう。
◆軽めのゲーム
最後にファイナルファンタジーXIV 暁月のフィナーレ(2021年発売)でベンチマークをとってみました。

1920×1080 標準品質(ノートPC)という条件でスコアは4504、「普通」という結果でした。
本機はグラボ非搭載なのでゲームは厳しいです。
以上のことをわかりやすくまとめると
○ネット、動画鑑賞
○オフィス系ソフトで事務作業
△画像編集(RAW現像)
△動画編集
×ゲーム
という目安になります。

良い: 求められている性能が出せている
良い: 画像編集、動画編集もある程度こなせる
キーボードの配列と打鍵感

キーピッチ(キーの間隔)は19mm、キーストローク(深さ)は1.4mmです。
Inspiron 16 5625はEnterキーが打ちやすい形状に改善されています。

EnterキーとBackspaceキーが隣のキーとくっついてしまってますが、Enterキーが少し大きくなっているので打ちやすいです。
打鍵感も柔らかめ。音は「カチャカチャ」ではなく「コトコト」に近く、タイプ音は静かです。

タッチパッドは135 x 90mmと広く、2本指スクロールの際にゆとりを感じられます。
操作性も良いです。

良い
キー形状、打鍵感ともに平均以上
タッチパッドが広くて使いやすい
インターフェイス
USBポートはUSB-Cが1つとUSB-Aが2つです。


USB-CポートはPD対応(電源供給対応)なので、モバイルバッテリーで充電できます。またディスプレイ出力にも対応しています。
他はHDMIとSDカードスロット、ヘッドフォンジャックが付いています。

インターフェイスは平均的です
バッテリー、排気音、熱など
バッテリー容量は54Whと平均より大きい容量です。
以下の条件でテストしてみました。
・画面の明るさをMAX
・wifi環境
・youtube動画を流しっ放し
結果は約7.5時間でした。
バッテリーライフはまずまず。平均より少し長めでした。
熱や音に関しても問題なしです。特に音は静かで作業に集中できるPCでした。
評価まとめ
短所
・メモリ8GB(シングルチャネル)だと用途は限定的
長所
・普段使い、ビジネス利用までなら文句なしの性能
・画像編集、動画編集もある程度こなせる
・16インチ、16:10の広い画面で作業効率アップ
・広いタッチパッド
・即納モデルあり。納期が安定
短所が少なく、バランスの良いPCです。
性能は2022年発売のPCの中では平均レベルですが、「中の上」クラスは確保されており、多くの人が満足できる性能になっています。メモリ16GBにしておけば画像編集や動画編集にも対応できます。
Inspiron 14 5425との比較で述べたように、メモリ8GBだと画像編集以上のパフォーマンスがガクッと落ちます。幅広く使いたいならメモリ16GBを推奨します。
レビュー機はRyzen 7でしたが、Ryzen 5 + メモリ16GBもおすすめ。
10月12日時点では9.6万円(税込、送料込)と10万を切ります。
この価格帯にしては高級感があり、満足度も高いです。
そして納期が安定しているのも良い点です。
Inspiron 14は1.54kgと軽いので室内移動が楽です。
こちらもメモリ16GBのモデルが用意されています。