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DELL Vostro 3425のレビュー。安さが魅力だが注意点も。

DELLのVostro 3425は2022年2月発売のノートPC。

  • 14インチのオーソドックスなPC
  • 安さ勝負のエントリーモデル
  • 普段使い、ビジネス利用までなら快適

という特徴があります。

発売から1年が経過した今レビューを書くのは、この機種がだいぶ値下がりして安くなっているからです。

2023年3月時点ではRyzen 5搭載モデルが5万円台で購入できます。

結論から言うと、このVostro 3425は価格次第のパソコンで、6万円台ならスルー。買うなら5万円台というラインが妥当かなと思います。

その理由を書いてみたのでぜひ参考にしてください。

レビュー機のスペック

・Windows 11 Home 64bit
・CPU:AMD Ryzen 5 5625U
・メモリ:8GB (8GBx1)
・ストレージ: SSD 256GB
・ディスプレイ: 14インチ 1920×1080、非光沢、IPS相当
・USBポート: USB-C x1、USB3.2 Type-A x1、USB2.0 x1
・インターフェイス: SDカード、HDMI、有線LAN、ヘッドフォン
・Webカメラ: HD(720p)
・顔認証なし、指紋認証なし(オプションで有りにするこも可能)
・重量: 1.49kg

レビュー機はRyzen 5にメモリ8GBという構成。
普段使い、ビジネス利用に適したスペックです。

3月29日時点では5.7万円(税込、送料込)です。

※価格の最新情報はDELLのオンラインストアで確認してください。

デザイン、ディスプレイ

Vostro 3425のボディは樹脂製(再生プラスチック)です。

遠目にはそこまで安っぽさはないですが、近くで見るとやはり値段相当な印象です。

表面はザラザラしており、また指紋がつきやすいです。

重量は実測で1.43kg。カタログ値1.49kgなので少し軽めでした。14型としては平均的な重さです。持ち歩きも可能ですが、毎日となるとちょっと厳しいかなと思います。

ディスプレイは

・FHD 1920×1080
・アスペクト比 16:9
・非光沢、IPS相当
・リフレッシュレート 60Hz
・輝度(明るさ) 250nit
・色域 sRGBカバー率 63%

という仕様。

これも値段相応と言えます。

広視野(=IPS相当)の液晶を使用していますが、同じIPSでもランクがあるようで本機は角度がつくと視認性が少し低下します。

上位機種のInspiron 14 5425と並べてみると少し暗く見えます。

あと縦横比は16:9で主流の16:10ではありません。

5万円台のノートPCということでマイナス点は多いです。
これは筆者が7万~10万くらいの最新PCを基準にしてレビューしているからです。

例えば、5年前に7~8万で買ったノートPCと比較するなら、本機のマイナスはそこまで目立たないはず。むしろ性能が圧倒的に良くて、しかも安い、とても良いPCに見えるでしょう。

評価はどこの基準にとるかでかなり変わります。

悪い: ボディは樹脂製で高級感はない
悪い: ディスプレイがちょっと暗い

Webカメラ

Webカメラはプライバシーシャッターが付いていません。

解像度はHD(720p)で写りもあまり良くないです。

最近の主流はFHD(1080p)ですが、それと比較すると写りがかなり違います。

リモートワークなどでカメラを使うことが多い人にはおすすめできない仕様です。

悪い: 720pのカメラで写りは良くない

ベンチマーク

CPUはRyzen 5 5625U。2022年のCPUでコスパに優れています。

PassMarkのベンチマークテストを実施したところ、

シングルスレッド: 3109
マルチスレッド: 14673

というスコアでした。

ほぼ期待どおりのスコアが出ています。

普段使い用、ビジネス用には何の問題もありません。

動画編集やゲームになってくると、メモリが8GBでしかも8GBx1のシングルチャネルというのがネックになります。

リアルなアプリの快適度

当サイトが重視するベンチマークテスト、PCMark10の結果を見てみましょう。

PCMark10は一般的な利用、ビジネス利用、デジタルコンテンツ制作の3種類の作業の快適さを計測するベンチマークソフトです。

結果はすべての項目で目安となるスコアを上回りました。

Essentials(一般的な利用) 9529 (目安4100)
Productivity(ビジネス利用)8986 (目安4500)
Digital Contents Creation(デジタルコンテンツ制作) 4709 (目安3450)

同じCPUの上位機種Inspiron 14と比較してみます。

微差ですが、本機の方がスコアは上でした。

5万という価格でこの性能、コスパは非常に良いと言えます。

Davinci Resolveで動画編集

動画編集ソフトのDavinci Resolveで180秒の動画をyoutube用に書き出すのにかかった時間を計測してみました。。

本機はメモリ8GBx1のシングルチャネルのため動画編集には適していません。

軽めのゲーム

定番のベンチマーク、ファイナルファンタジーXIV 暁月のフィナーレ(2021年発売)です。

1920×1080 標準品質(ノートPC)という条件でスコアは2280、「設定変更を推奨」という結果でした。

本機は外部GPUを搭載していないのと、メモリのシングルチャネルがネックとなっています。ゲームはかなり厳しいと思います。

以上のことをわかりやすくまとめると

○ネット、動画鑑賞
○オフィス系ソフトで事務作業
×画像編集
×動画編集
×ゲーム

という快適度になります。

良い: 普段使い~ビジネス利用までは文句なし
悪い: メモリが8GBx1なので動画編集やゲームは厳しい

キーボードの配列と打鍵感

キーボードの配列は海外メーカーとしてはまずまずで、特に打ちにくいキーはありません。

ただ全体の打鍵感はイマイチ。
ボディが樹脂製なので剛性がなく、キーを打ったときにたわみます。

タッチパッドをクリックするときも不安定で頼りなさを感じる作りです。

あとバックライトもありません。

キーボード、タッチパッドはコストを削った影響が大きく出ていると言えます。

悪い: タッチパッドをクリックするときの安定感がない

インターフェイス

USBポートはUSB-Cが1つとUSB-Aが2つ。
USB-Aの1つは低速なUSB2.0です。

またUSB-Cも電源供給に対応していません。
モバイルバッテリーからの充電はできないので注意しましょう。

あとはHDMIとSDカード、有線LANポート、ヘッドフォンジャックです。

良い: 有線LANポート、SDカードスロットあり
悪い: 低速なUSB2.0がある
悪い: タイプC充電できない

バッテリー、排気音、熱など

バッテリー容量は41Whです。 
以下の条件でテストしてみました。

・画面の明るさをMAX
・wifi環境
・youtube動画を流しっ放し

結果は約6.0時間と平均より少し短めでした。。

熱や音については問題なし。
負荷をかけるとファン音がしますが、許容範囲です。

評価まとめ

悪い点
・ボディが樹脂製で剛性不足
・ディスプレイが少し暗い
・キーボード、タッチパッドが不安定
・タイプC充電に対応していない

良い点
・普段使い、ビジネス利用は快適
・安さ

最新の7~10万くらいのPCを基準として考えるならマイナスは多いです。

そのマイナスの部分を安さで相殺できていると見るかどうかで評価は変わってくると思います。

余計な機能は必要ない、とにかく安いパソコンがいい・・そういう人には本機をおすすめできます。数年前に比べ、性能は飛躍的にアップしています。

当サイトでは、DELLの人気機種Inspiron 14 5425を推奨することが多いです。

このInspiron 14 5425はRyzen 5 5625U搭載で長い間6万円台で販売されていました。しかもVostro 3425の弱点をほぼ完璧にクリアしています。

Inspironは最近在庫が少なくなったせいか、大きく値上がりして8万円台へ値上がりしてしまいました。

そうなると、相対的にの5.7万のVostro 3425が魅力的になります。

DELLストア Vostro 3425

Inspiron 14 5425にする場合は、メモリ16GBのモデルがお買い得。簡単な画像編集や動画編集にも対応できます。

DELLストア Inspiron 14 5425

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