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HP Elite Dragonfly G3のレビュー。1.0kgの軽さ、3:2ディスプレイ、キーボードが素晴らしい。

今回はHP Elite Dragonfly G3のレビューです【貸出機材提供:株式会社日本HP】

HP Elite Dragonfly G3は2022年10月発売のノートPC

  • 13.5インチ 3:2ディスプレイ
  • CPUはインテル第12世代Uシリーズ
  • 重量は1.0kg。持ち運びOK

という特徴があります。

簡単に言うと本機は

  • HP Spectre x360 14-efを軽くしたモデル
  • その代わり変形しないクラムシェル型
  • しかし軽さ(1.0kg)のメリットは大きい

と言えます。

価格が20万~とちょっと高めですが完成度は非常に高いです。モバイルノートとして使うなら、こちらのElite Dragonfly G3の方が良いと思いました。(以下Dragonfly G3と略させて頂きます)

HP Spectreについてご存じない方も多いでしょうから、Spectreと比較しながらレビューしていこうと思います。

レビュー機のスペック

・Windows 10 Pro 
・CPU: Core i5-1235U
・メモリ: 16GB (4GBx4)
・SSD: 512GB
・ディスプレイ: 13.5インチ 1920x1280、光沢、IPS
・USBポート: Thunderbolt 4 (USB-C) x2、USB-A x1
・インターフェイス: HDMI、ヘッドフォン
・Webカメラ: 500万画素(1920p)、プライバシーキー
・顔認証あり、指紋認証あり
・重量: 1.0kg

レビュー機はCore i5-1235Uにメモリ16GBのWi-Fiモデルです。
現在全く同じ構成は販売されていませんが、CPUがCore i5-1245Uになったモデルが20.9万円(税込、送料込)であります。

なお、LTE対応モデルも用意されており22.5万円(税込、送料込)から購入できます。

※価格の最新情報はHPのオンラインストアで確認してください。

デザイン、ディスプレイ

Dragonfly G3はHPビジネスノートの最上位シリーズらしく高級感のあるデザインです。

ボディはマグネシウム合金を使用。

軽さと強さを両立させています。

ビジネスシーンにもマッチする上品な色合いです。

ヒンジ部分にDRAGONFLYのロゴ。これもかっこいです。

重量は1.0kg、カタログ値と同じ重さでした。

とても軽く、片手で軽々と持てます。

HP Spectreが1.39kgと重めです。持ち運びなら圧倒的に本機が有利です。

1つ注意点として、旧モデルのDragonflyは変形タイプの2-in-1でしたが、2022年から通常のクラムシェル型になっています。間違えないようにしてください。

画面は180度まで開きます。

ディスプレイは

・FHD相当 1920×1280
・アスペクト比 3:2
・光沢、タッチ対応
・リフレッシュレート 60Hz
・輝度(明るさ) 350nit
・色域 sRGBカバー率 100%

という仕様。

縦横比は3:2です。

本機は13.5インチですが、14インチの16:10よりも縦が長いのでWebページの情報量は多くなります。

また色域も広く、色にこだわる人も満足できる品質です。加えて光沢タイプなので、色がくっきり見えますね。

ただし映り込みがあります。Webページなど白を基調としたページは問題ないですが、映画など暗めの画面を見るときは少し気になります。

良い: 高級感のあるデザイン
良い: とても軽い
良い: 3:2ディスプレイで作業効率アップ

Webカメラ

Webカメラはプライバシーキー付き。
専用のキーを押すだけでカメラをオン、オフできます。

また顔認証にも対応しています。

解像度は500万画素(1920p)です。写りは悪くないですが、別機種の200万画素(1080p)と比べてもそんなに良くないです。

カメラは画素数よりもセンサーサイズが重要ということでしょう。

あと人の顔を自動認識して肌をきれいに補正する機能が付いていますが、これが加工感があるのがちょっと違和感があります。

微妙: カメラの写りは普通

ベンチマーク

CPUはCore i5-1235U。インテル第12世代のCore i5です。

PassMarkのベンチマークテストを実施したところ、

シングルスレッド: 3290
マルチスレッド: 15219

というスコアでした。

期待以上のスコアが出ています。

PプロセッサーのCore i5-1240Pには及ばないものの、Uプロセッサーの中では上位のスコアです。

PhotoshopでRAW現像

PhotoshopでRAW現像10枚にかかる時間を計測してみました

HP Spectre x360 14とほぼ同じタイムでまずまず優秀です。PhotoshopやLightroomといったAdobeソフトとインテルの相性は良く、AMD Ryzenよりも速いタイムが出ています。

Davinci Resolveで動画編集

動画編集ソフトのDavinci Resolveで180秒の動画をyoutube用に書き出すのにかかった時間を計測してみました。。

こちらは苦戦しています。
ただSpectre x360 14とほぼ同じタイムです。

軽めのゲーム

最後は定番のベンチマーク、ファイナルファンタジーXIV 暁月のフィナーレ(2021年発売)です。

1920×1080 標準品質(ノートPC)という条件でスコアは5384。「普通」という結果でした。

Spectre x360 14よりも少し上ですが、これもほぼ同じと見ていいでしょう。外部GPUを搭載していないのでゲームは厳しいかなと思います。

以上のことをわかりやすくまとめると

○ネット、動画鑑賞
○オフィス系ソフトで事務作業
○Web会議
〇画像編集
×動画編集
×ゲーム

という快適度になります。

良い: CPU性能をフルに発揮できている
良い: Core i7搭載のSpectre x360 14とほぼ同じ性能
微妙: 動画編集やゲームは難しい

キーボードの配列と打鍵感

キーピッチ(キーの間隔)は18.7mm、キーストローク(深さ)は1.3mmです。

配列はオーソドックス。キーの形状も良いです。海外メーカーはキーの形状が歪になってる機種も多いですが、本機はしっかり日本仕様になっているので見た目が美しいです。

打鍵感も良好。クリック感があり好みの打ち心地です。

当然バックライトも付いています。

指紋認証用に専用キーを配置。


まあこれは電源ボタンと統一してくれても良かったです。

あとタッチパッドは125x80mmと広く、そして滑らかです。12~13万のPCよりも滑らかさがワンランク上だと感じました。

良い: キー配列、打鍵感がとても良い
良い: タッチパッドが滑らかで使いやすい

インターフェイス

USBポートはUSB-Cが2つとUSB-Aが1つ。

USB-CポートはThunderbolt 4なので

・高速 40Gbps
・PD対応 (typeC充電可能)
・映像出力可能

と万能ポートです。

あとはHDMIとヘッドフォンジャックです。

良い: Thunderbolt 4が2つ
良い: USB-Aも1つ残っている

バッテリー、排気音、熱など

バッテリー容量は45Whです。 
以下の条件でテストしてみました。

・画面の明るさをMAX
・wifi環境
・youtube動画を流しっ放し

結果は約6.5時間。平均的なバッテリーライフです。
できればもう少し長持ちしてくれても良かったなと思います。

熱や音についても問題なし。ただ負荷がかかったときの底面はそれなりに熱くなります。ひざの上で作業するときは気を付けましょう。

評価まとめ

悪い点
・20万のPCとしては性能が物足りない

良い点
・高級感のあるボディ
・1.0kgの軽さ
・キーボード、タッチパッドが素晴らしい

CPUはCore i5-1235Uでビジネス利用までは問題なし。画像編集もこなせますが、インテル第12世代のPプロセッサーやインテル第13世代が出てきている今となっては少し物足りない感じはします。

そこが唯一の欠点で、それ以外は非常に良く出来ています。
高級感のあるボディと1.0kgの軽さが最大の特長でしょう。

それにキーボードとタッチパッドをちゃんと作ってあるのも良いです。

DELLやLenovoの上位機種は15万くらいで買えますが、キーボードの質を考えるならDragonflyが頭1つ抜けています。値段はちょっと高めですが、きっと満足できる使いやすさだと思います。

同じHPのSpectre x360 14-efも以前レビューしましたが、同様に素晴らしい出来でした。

SpectreとDragonlyを比較してみます。

違いは重量で本機は1.0kgと圧倒的に軽いのが特長です。
オプションでLTE対応モデルも用意されています。

HPストア Elite Dragonfly G3

対するSpectreは、2-in-1のペン付き。そして上位モデルにはディスプレイがOLED(有機EL)になります。

レビュー記事はこちら。参考にしてみてください。

【レビュー】予想以上に良い! HP Spectre x360 14-efは流石の完成度。

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