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IdeaPad Slim 5i Gen 8のOLEDモデルをレビュー。結論は「買い」

今回はIdeaPad Slim 5i Gen 8のレビューです【貸出機材提供:Lenovo】

LenovoのIdeaPad Slim 5i Gen 8は2023年3月発売ノートPC。

以前は通常の液晶モデルをレビューしましたが、今回はOLEDモデルをレビューします。

このモデルは、

  • 14インチ 16:10ディスプレイ
  • 有機EL (OLED)で色が鮮やか
  • CPUはCore i5-13500Hで性能良し
  • 重量は1.46kg
  • 価格は9.0万円

という特徴があります。

結論から言うと、

「買い」

です

コスパが非常に良く、大きな弱点がないPCだと感じました。

レビュー機のスペック

・Windows 11 Home 64bit
・CPU: Core i5-13500H
・メモリ: 16GB
・SSD: 512GB
・ディスプレイ: 14インチ 1920x1200、光沢、OLED、sRGBカバー率133%
・USBポート: USB-Cx2、USB-A x2
・インターフェイス: HDMI、microSD、ヘッドフォン
・Webカメラ: FHD(1080p)、プライバシーシャッター
・顔認証あり、指紋認証なし
・重量: 1.46kg

レビュー機はCore i5-13500H、メモリ16GBにOLEDという構成。7月17日時点では9.0万円(税込、送料込)とかなり安いです。

ちなみにCore i5-12450H、FHD液晶のモデルだと7.5万円(税込、送料込)とさらに安くなります。普段使い、ビジネス利用までなら安いモデルでもいいかもしれません。

ただ安いモデルはCPU性能、GPU性能が落ちるので、当サイトではレビュー機(9.0万)の構成をおすすめします。

※価格の最新情報はLenovoのオンラインストアで確認してください。

デザイン、ディスプレイ

カラーはクラウドグレー。

明るいグレーでシルバーと言ってもいいくらいの色です。

天板はアルミ合金。Lenovoのロゴが控えめに入っています。

金属の光沢で高級感があります。以前のIdeaPadシリーズよりも1ランク上がったような印象を受けます。

重量は1.46kg、カタログ値と同じ重さでした。

14型としては平均的な重量です。外に持ち出すのはちょっと重いですが、室内の移動は苦になりません。

ディスプレイは

・FHD相当 1920×1200
・アスペクト比 16:10
・有機EL、光沢
・リフレッシュレート 60Hz
・輝度(明るさ) 350nit
・色域 sRGBカバー率 133%

という仕様。

縦横比は主流の16:10です。

色域が広く、色が鮮やかです。有機ELの良さが出ていますね。

OLEDじゃないIdeaPad Slim 5iとの比較してみました。

左が普通の液晶。右が本機のOLEDです。

本機の方がコントラストが効いていてくっきり見えます。

ただ光沢タイプで映り込みが目立ちます。

明るい画面だと気になりませんが、暗いトーンの写真や映像を見るときは室内の物が映り込んでしまっているのがわかります。

ちなみにこの馬の写真は筆者が撮ったもので、こういったダークトーンに仕上げることをよくする人間としては、映り込みはちょっと気になります。光沢タイプのディスプレイの中でも映り込みは目立つ方だと思います。

良い: アルミ合金でまずまずの高級感
良い: 明るいディスプレイ、色域も広く発色が良い
微妙: 映り込みが気になる

Webカメラ

Webカメラは顔認証とプライバシーシャッター付き。

解像度はFHD(1080p)で写りも良好でした。

写真は別メーカーのFHDカメラと比較したもの。

上のカメラは暗く青っぽいですが、下のカメラ(=本機)は明るく、コントラストも適度にあって見やすいです。

良い: 明るくコントラストが効いた写り

ベンチマーク

CPUはCore i5-13500H。インテル第13世代です。

PassMarkのベンチマークテストを実施したところ、

シングルスレッド: 3504
マルチスレッド: 22910

というスコアでした。

Core i5-13500Hとしては抑えめのスコアです。

本来「H」プロセッサーは、ゲーミングノートなどのゴツいPCに搭載されるCPUです。本機のような薄型ノートでは、その性能をフルに発揮できません。同じ第13世代でも「P」プロセッサーに近いイメージを持っておく方がいいでしょう。

それでもマルチスレッドのスコアは2万超え。

9万で買えるPCとしては破格の性能です。

PCMark 10

PCMark10は一般的な利用、ビジネス利用、デジタルコンテンツ制作の3種類の作業の快適さを計測するベンチマークソフトです。

結果はすべての項目で目安となるスコアを上回りました。

Essentials(一般的な利用) 9731 (目安4100)
Productivity(ビジネス利用)6934 (目安4500)
Digital Contents Creation(デジタルコンテンツ制作) 6594 (目安3450)

すべてのスコアが高く、とても優秀な成績です。

アプリ起動、Webブラウジング、文章作成の3つの項目を「普段使いの快適度」と見なすと、本機のスコアはトップクラスです。

*PCMark 10テストにおけるアプリ起動、Webブラウジング、文章作成のスコアを幾何平均したもの

液晶モデルのIdeaPad Slim 5i (Core i5-1340P)よりも少し本機の方が上と言えます。

PhotoshopでRAW現像

PhotoshopでRAW現像10枚にかかる時間を計測してみました

Core i5-1340Pと同じタイム。Ryzenよりも速いです。
RAW現像については全く問題なさそうです。

Davinci Resolveで動画編集

動画編集ソフトのDavinci Resolveで180秒の動画をyoutube用に書き出すのにかかった時間を計測してみました。

書き出しもまずまずの速さ。Core i5-1340Pよりも良いタイムでした。

FHD動画の簡単な編集であれば問題なくこなせそうです。

ゲーム

定番のファイナルファンタジーXIV 暁月のフィナーレ(2021年発売)でベンチマークをとってみました。

1920×1080 標準品質(ノートPC)という条件でスコアは7939、「やや快適」という結果フレームレートは56fpsでした。

モバイルノートとしては健闘している方だと思います。

さらに最近出たストリートファイター6でもベンチをとってみました。

こちらは「LOW、FHD」という設定で60/100というスコア。
「設定変更を推奨します」で厳しい結果となりました。

以上のことをわかりやすくまとめると

○ネット、動画鑑賞
○オフィス系ソフトで事務作業
○Web会議
〇画像編集
△動画編集
×ゲーム

という快適度になります。

良い: 普段使い~画像編集まではとても快適
良い: 軽めの動画編集もOK
微妙: Core i5-13500Hとしては少し性能抑えめ

キーボードの配列と打鍵感

キーピッチ(キーの間隔)は19mm、キーストローク(深さ)は1.3mmです。

Lenovoではお馴染みの配列でEnterキーとBackspaceキーが横をくっついています。見た目はちょっとマイナスですが、すぐに慣れると思います。

打鍵感は平均レベル。タイプしたときの反発力がもう少しあると良いと思いました。

バックライト付きなので暗い場所でもタイプしやすいです。

タッチパッドの操作性も良好です。

微妙: もう少しクリック感がほしい

インターフェイス

USBポートはUSB-Cが2つとUSB-Aが2つです。

UBS-Cは通常のUSB3.2 Gen 1で転送速度は5Gbpsです。
Thunderbolt 4でないのが残念ですが、PD対応(電源供給)かつ映像出力対応です。

USBポートの数は十分なので、1つはThunderboltになっていればなと思います。

あとはHDMIとmicroSD、ヘッドフォンジャックです。

2022年まではフルサイズのSDカードスロットが付いていましたが、今回からmicroSDに変更されました。これはマイナスです。デジカメのデータ転送ではまだまだSDカードが主流なので、SDカードスロットはぜひ残してほしかったです。

良い: タイプC充電可能、USBポートは4つ
微妙: Thunderbolt 4じゃない
悪い: SDカードスロットなし

バッテリー、ファン音、熱など

バッテリー容量は57Whです。 
以下の条件でテストしてみました。

・画面の明るさをMAX
・wifi環境
・youtube動画を流しっ放し

結果は約6.0時間。平均よりも少し短めです。

負荷時には「サー」というファン音がします。大きさは41デシベル。


比較対象のIdeaPad Slim 5iが38デシベルでした。

キーボード面の左上あたりが熱をもちます。やはり「H」プロセッサーということで発熱が少し大きいのかもしれません。

熱くて困るというほどではないので実用上問題はなさそうですが、ひざの上で長時間作業するのはやめた方がいいでしょう。

評価まとめ

悪い点
・ディスプレイの映り込みが少し気になる
・キーボードの打鍵感。もう少しクリック感がほしい
・SDカードスロットなし

良い点
・10万以下のノートPCでトップクラスの性能
・有機ELで色が鮮やか
・Webカメラの写り
・コスパ優秀

Core i5-13500Hに有機ELディスプレイで9.0万円(税込、送料込)

非常に良いです。

クリエイターPCに近い存在だと思います。グラボ非搭載ということで、動画編集をバリバリやるには向かないですが、それ以外のほとんどを快適にこなせる性能があります。

それだけにSDカードスロットがないのが残念です。写真編集を多くやる人には、SDカードスロットのあるなしは大きなポイントだと思います・・でもそこは安さに免じてあまり言わないことにします。

普段使い、ビジネス利用にもこのPCはおすすめです。10万以下ならDELLのInspiron 14が7.0万と安いですが、プラス2万払うと本機が買え、性能とディスプレイのランクが上がります。

14インチで似たスペックのPCとしてはHPのPavilion Plus 14-ehがあります。

Pavilionはディスプレイ解像度が2.8Kと本機よりも上ですが、価格は13.0万します。

この価格帯で4万の差は大きいです。筆者なら安い本機を選びたいです。

Lenovoストアで間違えないようにOLEDモデルを選択してください。

Lenovoストア IdeaPad Slim 5i Gen 8

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