ThinkPadのEシリーズが新モデルへと切り替わりました。
ThinkPad E14 Gen2
ThinkPad E15 Gen2
どちらもIntelモデルで、それぞれ14型、15.6型のオーソドックスなノートPCです。
ちなみに2020年6月に出たのがAMD Ryzenモデルで、
ThinkPad E14 Gen2 (AMD)
ThinkPad E15 Gen2 (AMD)
となっています。
AMDとIntel、同じ機種でも2モデルが存在します。
◆納期遅れが目立つAMDモデルに取って代れるか?
6月に出たE14、E15のAMDモデルは本来ならバンバン売れて今頃は売れ筋ランキング上位に顔を出すくらいの人気機種になるはずでした。
しかし、AMD Ryzen4000シリーズが人気出すぎて生産が追いつかず、夏以降はずっと入手困難な状態が続いています。
そんな中、待ちに待ったIntelモデルの登場となります。
今回はThinkPad E15 Gen2の方を取りあげてみたいと思います。
◆スペック概要
CPU: Core i3-1115G4、Core i5-1135G7、Core i7-1165G7
メモリ: 8GB 最大32GB
ストレージ: 最大SSD 1TB
ディスプレイ: 15.6インチ FHD (1920×1080)
グラフィックス: インテル Iris Xe グラフィックス、Nvidia GeForce MX450
USBポート: USB-C x1 (Thunderbolt 4)、USB3.1 typeA x1、USB2.0 x1
インターフェイス: HDMI、有線LAN(RJ-45)、ヘッドフォン
Wi-Fi: Wi-Fi 6対応
バッテリー: 約12.1時間
サイズ、重さ: 365x240x18.9mm、1.7kg
筐体のデザインはAMDモデルと同じですが、スペックやUSBポートの仕様などが少し違っています。
第11世代となった新モデルは、CPU、グラフィクスともに着実な性能アップを遂げています。特にグラフィック性能が第10世代の1.5倍~2倍と飛躍的にアップしています。
重量は1.7kg。15.6型としては平均的な重さです。
現在用意されているパフォーマンスモデルはCore i5、メモリ8GB、SSD256GBという構成で8.8万円(税込、送料込)
コスパはまずまず良いと思います。
◆USBポートは3つ(1つは電源ポート)
USBポートは全部で3つ。
USB-C、USB3.1(USB-A)、USB2.0(USB-A)です
USB-Cは転送速度の速いThunderbolt 4に対応していますが、電源ポートも兼ねているので常時使えるというわけではありません。
ビジネス用モデルとしてはちょっと残念な仕様です。
これがまだ軽量のモバイルノートだったら許せますが、Eシリーズは14型や15.6型で基本は据え置き、周辺機器との接続も多くなるタイプのPCですから、USBポートは4つ設置(USB2.0はナシで)してほしかったと思います。
やはりこの辺がThinkPad Eシリーズの安さ理由でしょう。
その他のインターフェイスは、HDMIと有線LAN(RJ-45)、それにヘッドフォンジャックとなっています。SDカードスロットは付いていません。
悪い:USBポートの数、種類
◆ディスプレイの選択
これまでのThinkPad Eシリーズでは輝度250nitのディスプレイが使用されていました。今回のE15 Gen2ではさらに明るい300nitが用意されています。
220nitとか250nitと書かれてあるのは、明るさのこと(輝度の単位nit)です。
現在の一般的なノートPCの明るさは250~300nitです
220nitのものは暗く感じると思うのでやめておいた方がいいでしょう。
おすすめは300nitの明るいディスプレイです。sRGBカバー率は100%と色再現性も高いディスプレイが使用されています。
タッチ対応とタッチ非対応のものがありますが、そんなにタッチは使わないと思うので非対応のままでいいでしょう。
良い:300nitの明るいディスプレイ
◆評判の良いキーボード
ThinkPadの良さは打ちやすいキーボードです。
キーストロークが深く、程よいクリック感もあって打鍵感はとても良いです。
中央の赤ポチはトラックポイント。
指に吸い付くようにフィットしてカーソル操作を快適に行うことができます
写真は2020年6月発売のThinkPad E15 Gen2 AMDのものですが、今回のIntelモデルと変わりはありません。
◆固定構成モデルとカスタマイズモデル
今回のThinkPad E14とE15では大きく分けて固定構成モデルとカスタマイズモデルの2種類が用意されています。
固定構成はあらかじめLenovoが用意したスペック構成で購入するタイプ。カスタマイズモデルは、自分好みのスペック構成にカスタマイズできるタイプのものです。
安いのは固定構成モデルなのですが、現在購入できるのはカスタマイズモデルのみとなっています。
また固定構成モデルのディスプレイの輝度は250nitとなっています。300nitの明るいディスプレイを希望するならカスタマイズモデルにするしか手はありません。
ということで、パフォーマンスモデルのCore i5、メモリ8GB、SSD256GB、ディスプレイ300nitで8.8万円が現状でのイチオシとなります。
例によって納期は遅めです。Lenovoの担当者に問い合わせたところ、いま(11月13日)注文して年内に届くかどうかという感じだそうです。
⇒Lenovoストア ThinkPad E15 Gen2 (第11世代インテル)
14型ThinkPad E14のスペック詳細はこちら
⇒ThinkPad E14 Gen2 (第11世代インテル)