LenovoがCES2022で発表したThinkPadの新シリーズ、ThinkPad Z13は大きくデザイン変更がなされた挑戦的なモデルです。
しかし記事タイトルにあるように、今回のThinkPad Z13はタッチパッドからクリックボタンが廃止されてしまいました。
ThinkPadファンなら誰もが思ったことでしょう。
「オーマイガー、これは2014年のパコパコパッドじゃないか!」と。
Lenovoはここ数年クリックボタンを軽視しており、以前はもっと出っ張りのあったボタンを少し平坦化してきています。数年ぶりに新しいThinkPadをさわると違和感が感じるはずです。X1 CarbonやX13などは全部そうです。
そんな流れの中、今回とうとうボタン自体がなくなってしまいました。
ThinkPadの命であるトラックポイントは残ったものの、クリック用の物理ボタンが廃止されたことは大きなマイナスだと捉えます。
一方でLenovoも悪夢の2014については重々承知しているはず。それなりに勝算があっての変更だと思います。以前のパコパコパッドよりも操作性は各段に進歩していると信じたいです。
スクロールはどうなんでしょう?
ThinkPadの長所の1つは、中ボタン+トラックポイントでスクロールが可能という点です。
これがどのくらい快適かで、Z13の評価も変わりそうです。
今後実機を触ってみて評価を変える可能性はありますが、暫定評価はマイナスからのスタートです。
単なるクリックボタンで何をそんなに騒いでいるんだ?と思う人もいるかもしれませんが、ThinkPadならではの特殊な事情が絡んでいることを理解してもらえればと思います。
最後にボタン以外についてのZ13の特徴をまとめておきます。
・CPUはAMD Ryzen Pro 6000シリーズ
・メモリは最大32GB、新規格のLPDDR5
・13.3インチ 16:10
・1920×1200液晶か2560×1600有機EL
・FnキーとCtrlキーが入れ替わり
・キーストロークは1.35mm
・ポートはUSB-Cx2とヘッドフォンジャックのみ
・IR FHDカメラ
・ブラック、グレー、ヴィーガンレザーの3種類のデザイン
・1.25kg
FnキーとCtrlキーを入れ替えて一般的なノートに寄せてるあたり、ThinkPadも新規ユーザー獲得のためにいろいろ苦心しているんだという印象です。
Youtubeに上がっていた動画ではこれが参考になりました。
【追記】
6月24日発売です