Amazonで最近よく見かける2万~3万くらいの激安パソコン
しかもOffice付きっていうので初心者が飛びついてるのを見ますが、あれはやっぱりマズいよなって思います。
もしあなたがそうした安いノートパソコンをAmazonで見つけて、買おうかどうしようか迷ってるとしたら、「やめといた方がいい」と忠告したいです。
業者側からしてみると、
・Office付きをとにかく強調
・サクラレビュー
この2つをやっておけばOK。
「日本人はチョロいなwww」って思ってますよ絶対。
実際売られているのは低スペックでほとんど使い物にならないクソPCです。
しかも肝心のOfficeもMicrosoftの正規品かどうかもわからないものが多いです。
Office絡みで騙してくる
MicrosoftのOfficeは
Office Personal (パワポなし):1.5万
Office Home and Business (パワポあり):2.0万
とけっこう高額です。
しかもMicrsoftは決して大幅な値引きはしません。
なので、Office付きのパソコンが2~3万で売られているってことがすでに怪しいのです。
その場合、以下のような可能性があります
1.パソコン本体がどうしようもなくクソ
2.MicrosoftのOfficeじゃなくてWPS Office
3.規約違反のOfficeを売ってる
最悪は3です。
1と2も悪いですが、3は販売してはいけないものを売っているので一番タチが悪いです。
そして1と3の両方とか、そういう場合も確率として高いです。
2のパターンは数年前からよく見る「あるある」です。
商品のタイトルには「Office付き」とか「Office2019」と書いてあるんですが、よく見ると「WPS Office」。MicrosoftのOfficeではなく数千円で買える類似品というオチです。
「Office付き」に釣られてよく見ないで買ってしまう人がいる
ということを意図的にねらっています。
そもそもWPS Officeというものがあるのを知らない人もいるでしょう。
WPS OfficeはMicrosoft Officeと互換性があるソフトでそれ自体は何も悪くないのです。そればかりかオフィス付きを求める客を呼び込むためのエサに使われていてちょっと可哀相な存在です。
業者側からすると、別に嘘はついていないわけで、それで客の食いつきがいいんだったらやっておくかという感じでしょう。
ぼくは「Office付き」って言葉を見たら、まずはWPS Officeを疑います
規約違反のOfficeとは?
上記の「Microsoftだと思ったらWPSだった問題」はまだ良い方です。
本当にやばいのが、
本当にMicrosoft Officeが入ってる
でもそれは不正品のOffice
というパターンです
その多くはボリュームライセンスと言われる企業向けライセンス、教育機関向けライセンスを不正に切り売りしています。
ボリュームライセンスは1つのライセンスコードだけで複数のPCへOfficeをインストールできるという仕組みになっており、悪徳業者はその仕組みを悪用します。
本来はそのOfficeは企業内パソコンのみで使用できるもので再販売することは許されていません。しかし悪徳業者はそれを無視して、個人にライセンスを切り売りしているのです。
これがOffice付き激安PCのカラクリです。
不正品のOfficeは
- Microsoftにバレると停止される
- バレそうになった業者が勝手に停止する
- トラブルになって問い合わせても当然無視される
- そもそも認証を通らないことも
とリスクが満載です。
おまけにパソコン本体の保証もうやむやにされる可能性があります。
規約違反のOfficeは絶対に買ってはいけません
見分け方はあるのか?
基本的にAmazonや楽天で売られていて
- よくわからないメーカーのPC
- Microsoft Officeって書いてある
- 2~3万くらいの激安価格
の場合は、やばいと思っておいた方がいいです。
いくらレビューが良くても信用してはいけません。
サクラ(やらせ)ということもありますし、本当の購入者が知らずに高評価をつけていることもあるからです。
パソコンに入ってるOfficeは見た目ちゃんとしたMicrosoft Officeなので、初心者はわからないのです。
でも先ほど言ったように、中身は不正品のOfficeです。
その見分け方の1つは、OfficeをインストールするためにIDとパスワードを送られてくるという記述があったら、それが不正Officeのサインです。
正規品ならインストールするためのIDとパスワードは自分で設定できますから、それが他人から送られてくるなんて明らかにおかしいことです。
またはOfficeの種類、Office PersonalとかOffice Home and Businessとかが正確に書いてなくて、ただ単に「Microsoft Office 2019」というように誤魔化しているのも不正品である確率が高いです。
情弱はカモにされる
スペックなんてよくわからないから、購入者のレビューを読んで判断する。Office付きで安かったら何でもいい。
そんな買い方をする情弱が多いので、それをカモにする悪徳業者が出てくるわけです。自然の摂理と言ってしまえばそれまでですが、今のAmazonはかなり無法地帯となっています。
実際Amazonノートパソコンの売れ筋ランキング上位は、不正品のOfficeを付けたものが多いです(2020年11月現在)。
カモられたくなかったら、
- メーカー直販で買う
- Office付きに食いつかない
- 激安に飛びつかない
- 知識をつける
などして、身を守るしかありません。
当ブログでもAmazonの格安PCを推奨することはたまにありますが、今回の激安PCとはレベルが違います。
ぼくが推奨するのは、Office付きならどう頑張っても6万~7万くらいまでです。それより安いやつは、まず疑ってかかります。
Microsoft Officeが本当に必要なのか?
そもそもMicrosoft Officeが本当に必要なのか?ってこともこの機会に考えておいた方がいいです。
別に仕事で毎日使うってわけではないでしょう?
それならMicrosoft Officeじゃなくても、記事中に出てきた数千円のWPS Officeでもいいですし、もっと言うと、無料のGoogleのOffice系サービスでもいいんです。
ぼくはMicrosoft Officeを買うのをやめて、Googleの無料サービスを利用しています。
- Googleドキュメント(ワードの代用)
- Googleスプレッドシート(エクセルの代用)
- Googleスライド(パワポの代用)
はGoogleアカウントさえあれば、無料で使えます。
使い方はMicrosoft Officeとほぼ同じ。Officeソフトと互換性があります。
例えばメールで送られてきたエクセルファイルをGoogleスプレッドシートで開くことができ、また編集することも可能です。編集後のファイルをまたエクセルファイルとして保存してメールで送り返すこともできます。ワードやパワポも同様です。
わからない場合ネットで調べればいくらでもマニュアルが載っています。
繰り返しますが、Googleなら完全無料です。
MicrosoftのOfficeがないと事務作業ができないと思い込んでる人もいますが、ちょっと調べるとGoogleの無料サービスで済むことだったと気づく場合が多いのです。
結局まとめるとこうです。
・個人でOfficeを使いたい人へ
高価なMicrosoftでなくてもOKの場合が多いです。Googleのオフィス系サービスを利用してみましょう。
・仕事でOfficeをガッツリ使う人へ
そんなに重要な作業ならPCにもっとお金をかけましょう。
Office付きPCで3万はさすがに地雷です。
最後に
最近Amazonで見かける激安ノートパソコンは危険。
Officeは不正品の可能性が高い。
IDとパスワードが送られてくるのは不正品。
Office Personal、Home and Businessなど正確な表記がないものもほぼアウト。
悪徳業者にカモられるな!
Googleドキュメント、スプレッドシート、スライドでも代用できることを知ろう。
ちなみにぼくが推奨する価格帯は、Office抜きで6~8万です。
くわしくはこちらの記事を読んでみてください。