Celeron N5100は4コア4スレッドのCPU。2021年以降に発売されたエントリー向けPCに搭載されています。
PassMarkのベンチマークスコアは以下のとおり。
シングルスレッド | マルチスレッド | |
Celeron N4000 | 1028 | 1416 |
Celeron N4120 | 1116 | 2508 |
Celeron 6305 | 1236 | 2259 |
Celeron N5100 | 1307 | 2540 |
Core i3-6100U | 1336 | 2610 |
Core i5-7200U | 1786 | 3405 |
Core m3-8100Y | 1793 | 3005 |
Core i3-8130U | 1966 | 3669 |
表ではシングルスレッドとマルチスレッド、2つのスコアを掲載しています。
通常よく目にするスコアはマルチスレッドの方です。ただ、軽めの作業向けのCPUではシングルスレッドの方が重要となるのでシングルスレッドの方を注目して見ていきます。
Celeron N5100のスコアは1307です。
このスコアはCore i3-6100U(2016年のCore i3)と同等です。
・ネット
・動画鑑賞
・簡単な資料作成
くらいならまずまず快適にこなしてくれるでしょう。
同じセレロンのCeleron N4120のスコアが1116。
差は20%程度ですが、シングルのスコアは20%違うだけでも体感差はけっこうあります。N4120よりは速くなっているはずです。
ただいくら20%違うと言ってもスコアが1300台だとできないことも多いです。
・画像編集
・本格ゲーム
などはかなり無理なので諦めた方が良さそうです。
ちなみにMicrosoftのSurface Go 2(Surfaceの中で一番コンパクトなやつ)に搭載されているCPUがCore m3-8100Y(上の表参照)です。
スコアは1793。Celeron N5100の1300台とは大きな差があります。
Surface Go 2も「軽めの作業向けPC」で性能的にはあまり高くないのですが、Celeron N5100はそれよりさらに下のレベルということが数字から見てとれます。
N5100はセレロンの中では頑張ってる方。
しかしランク的には「下の上」なので、そんなに期待はできないということは覚えておきましょう。
◆Celeron N5100搭載のPC
中国メーカーCHUWIのGemiBook Pro 14というPCにN5100が搭載されています。
Celeron N5100
メモリ8GB
SSD 256GB
ディスプレイ 14インチ 2160×1440
1.5kg
という構成で4.7万円(税込、送料込)。Amazonで売ってます。
さらに、9000円オフのクーポンが出ているので3.8万になります。
日本のメーカーだとNECの2021年秋冬モデル。
LAVIE N11にもCeleron N5100が搭載されています。
こちらは子供向けのタブレットPCです。
中華PCよりも高くなりますしディスプレイの質も落ちますが、製品の頑丈さとサポート体制が長所です。