HP ENVY 14-ebは2021年1月下旬発売予定のモデル。
- 14型1.52kg
- CPUはインテル第11世代Core i7
- 16:10ディスプレイ(タッチ対応)
- キー配列を改善
- オプションでグラフィックス強化可能
という特徴を持っています。
HPのノートパソコンは
1.Spectreシリーズ
2.ENVYシリーズ
3.Pavilionシリーズ
4.HPシリーズ
という順にランク付けされています。ENVYは上から2番目の比較的高級なモデルです。
最上位のSpectreは高すぎて手が出ないけど、それより2~3万安いENVYなら・・という人におすすめです。
スペック概要
シリーズ: ENVY 14-eb0000
CPU: Core i7-1165G7
メモリ: 16GB オンボード
SSD: 512GB、1TB
ディスプレイ: 14型 WUXGA (1920×1200)、光沢、タッチ対応
グラフィックス: Intel Iris Xe、NVIDIA GeForce GTX 1650 with MAX-Q、GTX 1650 Ti with MAX-Q
USBポート: USB-C (Thunderbolt 4)x1、USB-A x2
インターフェイス: HDMI、microSD、ヘッドフォン
Wi-Fi: Wi-Fi 6対応
バッテリー: 約15時間、外部グラフィックス搭載時は12.5時間
サイズ: 318 x 224 x 17.5-23.5 mm
重さ: 1.52kg
CPUはIntel第11世代のCore i7-1165G7。
1月15日時点で選択肢はこの1つのみです。
メモリも16GBのみ。
ハイスペック寄りの構成でグラフィックスもGTX 1650 with MAX-Q、GTX 1650 Ti with MAX-Qというオプションが用意されています。
ただしどちらもゲーム用のグラフィックスとしては「中の下」クラス。
そこまで期待はできません。軽めのゲームを楽しむくらいか、中量級なら解像度を落としてプレイすることを想定しておきましょう。
そもそもMAX-Qとついてるモデルは薄型ノートPC用に開発された省エネ、低消費電圧バージョンです。
ゲームというよりは、画像編集や動画編集でグラフィック性能が効く作業の際にアシストしてくれるものというぐらいに考えておいた方がいいかもしれません。
キー配列が改善
先月発売されたHP Spectre x360 14-eaと同様にキー配列が改善されました。
HPのキーボードと言えば、右端にhome、pgup、pgdn、endボタンが並ぶ独特の配置が有名でした。
慣れるとそこまで悪くはないのですが、慣れるまでタイプミスが頻発する配置なのでこれが嫌だということで敬遠してた人もけっこういたんじゃないかと思います。
それを今回のENVYでは改善して、日本独自のオリジナルキーボードになりました。
見てください。Enterキーは右端にあってしかもデカいです!
Backspaceキーも少し大きくなっています。
キーピッチ(キーの間隔)は18.7mm
キーストローク(キーの深さ)は1.3mmとなっています。
写真だけですが、まずまず使いやすそうなキーボードに見えます。
ディスプレイ
ディスプレイの縦横比は16:10。
通常のノートPCが16:9ですから、それよりも縦長になっています。
縦長のメリットは、画面に表示されるWebページの情報量が多くなること。これにより縦方向のスクロール回数を減らし効率的に情報収集することが可能です。
ディスプレイの輝度(明るさ)は400nit、またsRGBカバー率100%と色域も広いです。
画像編集や動画編集などのクリエイティブな作業を意識した仕様になっています。
microSDスロットが残念
せっかくクリエイター向け仕様にしたのに、SDカードスロットがmicroSDになっているのはよろしくない点です。
デジカメのデータはフルサイズのSDカードを介してやりとりします。スマホ用のmicroSDカードスロットがあっても何もうれしくありません。
フルサイズのSDカードスロットがあるかどうか?がクリエイター向けPCとしての評価を決める大きなポイントなのですが、ENVY 14-ebにはそれがなくて残念です。
USBポートの1つを潰してSDカードリーダーを付けるのが現実的な解決策となるでしょう。
ENVY x360 15-ee (AMD)との比較
同じENVYでもENVY x360 15-eeにはフルサイズのSDカードスロットがあります。
ENVY 14-eb | ENVY x360 15-ee | |
CPU | Core i7-1165G7 | Ryzen 7 4700U |
メモリ | 16GB | 16GB |
SSD | 512GB | 512GB |
グラフィックス | Intel Iris (アップグレード可) | AMD Radeon |
ディスプレイ | 14型 16:10 | 15.6型 16:9 |
SDカード | microSD | フルサイズSD |
重さ | 1.52kg | 2.0kg |
価格 | 未定 | 10.5万 |
表をよく見比べてみてください。
ENVY x360 15の方は15.6型で2.0kgと完全に据え置き用。
対するENVY 14は1.52kgなので、ちょっとした移動には対応できます。
それ以外はディスプレイが16;10と16:9という違い、CPUがインテルかAMD Ryzenかいう違いがあります。
価格はまだENVY 14の方が未定です。発売直後は高めなので、少し経って価格が落ち着いてから本格的な比較を行いたいと思いますが、ENVY x360 15の方が10.5万で買えることを考えるなら、今回のENVY 14も11万~13万くらいが目安になるかと思います。
13万以上ってなると、ちょっと高いです。それなら値下がりを待つか、ENVY x360 15を買った方がいいかもしれません。
繰り返しになりますが、ENVY x360 15にはフルサイズのSDカードスロットが付いています。
レビュー記事はこちら。
まとめ
・ENVY 14-ebは14型1.52kg
・インテルCore i7搭載で性能は文句なし。
・GTX 1650 MAX-Q、GTX 1650 Ti MAX-Qで動画編集やレンダリングも可能。
・キー配列改善。
・16:10ディスプレイで作業効率良し。
・microSDが残念。
・据え置きならENVY 15-eeも候補に。
ENVY 14は1月下旬の販売開始です。
最近のHPの販売傾向として、発売後2週間くらいで値下がりすることが多いです。しばらくは様子見してみるのが良いでしょう。
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