HPのオンラインストアをチェックしてみたら、コスパの良かったPavilionやHPなどが値上げされてました。
世界的な半導体不足が2020年後半から続いているせいでしょうか。
半導体製品の調達コストが上がってきて、これまでどおりの価格で販売できなくなったのだと思いますが、それにしても残念なことです。
◆Pavilion
PavilionはHPの中で一番人気のある価格帯。
最新のCore i3モデルが6万円台から買えるということで当サイトでも激推ししていた機種ですが、1万円くらい値上げされてしまいました。
Pavilion 15-eg | 改定前 | 改定後 | 値上がり率 |
Core i3 | 6.5万 | 7.5万 | 15.4% |
Core i5 | 7.6万 | 8.7万 | 14.5% |
Core i7 | 10.1万 | 11.3万 | 11.9% |
Pavilion 14-dv | 改定前 | 改定後 | 値上がり率 |
Core i3 | 6.5万 | 7.2万 | 12.3% |
Core i5 | 7.6万 | 8.3万 | 9.2% |
15.6型のPavilion 15-egは12~15%の値上げ。
14型のPavilion 14-dvは9~12%の値上げとなっています。
同じPavilionでも値上げ率が少し違うのはなぜでしょうか?
人気のある方が値上がり率も高くなってるような気がします。
◆HP 15s-eq
HPの中で一番安いシリーズであるHP 15s-eqは20%の値上がり。
HP 15s-eq | 改定前 | 改定後 | 値上がり率 |
エントリープラス | 4.3万 | 5.2万 | 20.9% |
Athlon Silver 3050U
メモリ8GB
SSD 256GB
という構成で4.3万だったエントリープラスモデルが、5.2万になっています。
これはショック。
4万円台で買えるPCとしては圧倒的な存在だったHP 15s-eqですが、5万まで値上がりすると話は別です。あと数千円出せばDELLやLenovoのRyzen 5搭載機が見えてくるので、一気にHPの魅力が失われしまいました。
◆ENVY
ENVY x360 15-ee | 改定前 | 改定後 | 値上がり率 |
Ryzen 5 メモリ8GB | 8.9万 | 9.8万 | 10.1% |
Ryzen 5 メモリ16GB | 9.4万 | 10.3万 | 9.6% |
ENVY x360 13-ay | 改定前 | 改定後 | 値上がり率 |
Ryzen 5 メモリ8GB | 8.2万 | 9.0万 | 9.8% |
ENVYは値上がり率が10%前後。
ENVY x360 13の方は価格.com限定モデルをベースとして考えると値上がり率はもっと高くなるのですが、直販の販売価格をベースとして考えると上記のような数字になります。
◆Spectre
Spectre x360 14-ea | 改定前 | 改定後 | 値上がり率 |
ベーシック | 14.8万 | 14.8万 | 0% |
HPの最上位モデルSpectre x360 14-eaは、価格据え置き。
14万する高級モデルは値上がりなしです。
◆まとめ
全体を見て気づくことは、
安い機種ほど値上がりしている
ということです。
最初に書いたように、いまは半導体製品の調達コストが上がっています。
簡単な話、15万の製品なら、それにかかるコストが3万から4万になってもなんとかやっていけます。でも4万の製品でコストが3万から4万になったら利益ゼロってことで、やっていけなくなりますからね。
安い製品ほど影響を受けるというのはしょうがないことです。
しかし今回のHPの値上げで、DELLやLenovoが「じゃあおれも」ってならないか心配です。
毎回買いを煽るようであれですが、5万~10万くらいのコスパの良い機種は早めに買っておく方がいいと思います。